浦和が”死の組”を突破! 敵地でシドニーFCに引き分け日本勢で決勝T一番乗り
GSを勝ち抜いたのは優勝した07年以来
後半に入ると、浦和はハーフタイムで体力を回復した面もあってか、再びゲームのリズムを取り戻した。しかし同12分、相手とロングボールを競り合ったFWズラタンが右足を痛めて負傷退場。FW興梠慎三を緊急投入するアクシデントに見舞われた。
シドニーFCはすでに突破を決め、浦和も引き分け以上で決勝トーナメント進出を決められる一戦は、一進一退のゲーム展開になった。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は同27分に今大会3ゴールのMF武藤雄樹を下げ、MF青木拓矢をボランチに投入。柏木を2シャドーの一角に据えて中盤の強度を上げた。
浦和の最大の決定機は同31分に訪れた。左サイドからMF梅崎が斜めのスルーパスを送ると、走り込んだMF柏木がボールをその場に残すようなヒールキックでFW興梠につなぐ。相手GKと1対1になった興梠だが、右足で狙ったシュートは相手GKがセーブ。さらにこぼれ球を興梠が左足で押し込みにかかったが、シュートはクロスバーを越えてしまった。
試合終盤にはMF梅崎が足をつって倒れるほどの消耗戦となったが、このままスコアレスドローでタイムアップの笛が鳴り響いた。これにより、勝ち点を10に伸ばしたシドニーFCと同じく8まで上積みした浦和が、このグループの2位以内を揃って確定させた。浦和のグループステージ突破は、優勝した2007年大会以来(08年は前年優勝によりグループステージ免除)。最終節のホーム浦項スティーラーズ(韓国)戦の結果次第では首位通過の可能性も残し、浦和は敵地でのゲームを終えた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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