アーセナル、“8年越し”のウーデゴール加入に当時担当が回想 「賢さに衝撃を受けた」
元スカウトが若き日のウーデゴールがベンゲル監督と食事に招待したことを明かす
アーセナルは今冬の移籍市場でレアル・マドリードからノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールをレンタルで獲得した。かつて、クラブのユーススカウト部門で働いていたスティーブ・モロウ氏は、今回の移籍に特別な思いを持ったようだ。英紙「ザ・タイムズ」が報じている。
ウーデゴールは現地時間1月30日に行われたプレミアリーグ第21節マンチェスター・ユナイテッド戦(0-0)で後半38分からアーセナルデビューを果たすと、第23節アストン・ビラ戦(0-1)にも後半20分から途中出場した。
ミケル・アルテタ監督は、ウーデゴールについて「しばらく追いかけていた選手」と語ったが、モロウ氏によると、アーセナルが最初にノルウェーの神童に接触したのは、母国のストレームスコトセトIFに所属していた時代だったという。
「私が初めて彼をスカウトした時、まだ14歳だった。まだ若いというのに、彼の才能、テクニックのレベル、賢さに衝撃を受けた。それから全力を尽くし、マルティンのスカウトを18カ月にわたって続け、彼と家族とも近くなった」
その後、モロウ氏はストレームスコトセトIFの許可を得て、ウーデゴールをロンドンに招き、クラブの施設などを見学させたという。アーセナルは、レッドカーペットを敷き、歓迎。さらに「彼は、アーセン(ベンゲル)とも会った。夕食に連れて行って、クラブのことを説明したんだ」と、ウーデゴール獲得に全力を尽くしたようだ。
一方、練習参加したウーデゴールの才能をベンゲル監督も高評価。モロウ氏は、獲得に確かな手ごたえを得ていたものの、最終的にレアル・マドリードを選択されてしまった。
「彼は説明するために電話をしてくれたよ。でも、とてもガッカリした。私たちのクラブにピッタリだと思っていたし、マルティンを重要視した。歴史的に見ても、16歳、17歳の選手がレアル・マドリードで成功した例はほとんどないから、驚きだった。アーセンは若い選手を起用することを恐れないし、マルティンもそうなると思っていたからね」
かなり遠回りしたものの、アーセナルのユニフォームに袖を通すことになったウーデゴール。モロウ氏の期待通りの活躍を見せることができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)