浦和、沖縄キャンプ最終日に課題 札幌に練習試合で1-4敗戦、攻撃の機能性が高まらず
ロドリゲス新監督を迎えたなかで戦術浸透を図ってきたが、最終日はちぐはぐな展開
浦和レッズは沖縄キャンプ最終日となった7日、北海道コンサドーレ札幌とトレーニングマッチ(45分×3本)を行い、合計スコア1-4で敗れた。
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今季からリカルド・ロドリゲス新監督が就任した浦和は、1月の始動から約1週間を本拠地さいたまでトレーニングを行い、24日に沖縄入り。約2週間の日程で、サガン鳥栖や水戸ホーリーホックなどとのトレーニングマッチも組んで戦術の浸透を図った。
しかし、この日はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて4シーズン目の札幌とのチーム成熟度の差がくっきりと表れた。浦和は1本目、札幌に2桁本数のシュートを許す苦しい展開で同37分、MF高嶺朋樹にヘディングシュートを決められて、0-1で終了した。
2本目には最終ラインの背後を取られ、MF阿部勇樹が決定機阻止でレッドカードを提示される場面も。トレーニングマッチということで両者の合意で11人同士の状況を継続したが、浦和は同37分にビルドアップのパスを奪われるとMFドウグラスに蹴り込まれ失点。直後に味方のシュートのこぼれ球をMF関根貴大が押し込んで2本目を1-1で終えたものの、チャンスの数には大きな差があった。
そして、浦和は3本目もゴールキックを短くつなごうとしたところで奪われ、同13分に再びドウグラスに決められると、4分後にはコーナーキックのカウンターからMF中野嘉大のシュートで失点。攻撃の機能性も高まらず、ちぐはぐな展開になった。
札幌はオフに帰国している間に負傷して手術を行ったペトロヴィッチ監督がまだ合流してない状態だが、チームの積み重ねによる完成度もあり、大きな問題は起こらず。2年ぶりに復帰した元日本代表MF小野伸二もプレーし、順調な仕上がりを印象づけた。
浦和は今後、リーグ開幕戦までさいたまでトレーニングを積む。キャンプ中の対外試合では通算4試合で2年目のMF武田英寿が5ゴールという明るい話題もあるが、どこまで新監督の戦術を浸透させることができるか。27日のFC東京との開幕戦に向け、クリアすべき課題は多いと言えそうだ。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)