“東欧のマラドーナ”、魅惑のトリックプレーにCL公式が再注目 「輝かしい!」
1990年代を代表するルーマニアの天才ハジ、ガラタサライ時代の美技に再脚光
1980年代から90年代にかけて「東欧のマラドーナ」の異名を持ち、ワールドカップ(W杯)で輝きを放った元ルーマニア代表MFゲオルゲ・ハジが、5日に56歳の誕生日を迎えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式インスタグラムは、それに合わせてガラタサライ時代に見せた2つのトリックプレーの動画を公開。「魅惑的なハジ!」との一言を添えて、天才的なプレーに再びスポットライトを当てている。
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ハジは1983年にルーマニア代表デビューを果たすと、翌84年には19歳で欧州選手権に出場。90年イタリアW杯に出場すると、その後はレアル・マドリード、ブレシアを渡り歩き、キャリアのハイライトと言える94年アメリカW杯で母国のベスト8進出に大きく貢献した。この大会のグループリーグ初戦コロンビア戦(3-1)で決めた左サイドからのロングシュートは、今も語り草となっている。
もっともクラブレベルでは、94年に加入したバルセロナでも本領を発揮できなかったが、96年に移籍したトルコのガラタサライで大活躍。2001年の現役引退までプレーし、同クラブの英雄的存在になっている。
そうしたなかCL公式インスタグラムは「魅惑的なハジ!」と綴り、同大会でハジが見せた二つのトリックプレーの映像を公開。1本目はレアル戦で右サイドのタッチライン際で横パスを受けると、軸足をボールの前に出しながら左足でワンタッチで前に転がし、対峙した元ブラジル代表DFロベルト・カルロスを一気に抜き去った。
2本目の映像はパルマ戦のもので、同じく右サイドのタッチライン際でハジが相手のプレッシャーを受けて自陣に戻りながらドリブルしていたが、次の瞬間、左足のバックヒールで後方にパス。これが味方への絶妙なパスとなり、相手を置き去りにした。
いずれも「東欧のマラドーナ」と呼ばれた天才レフティーらしい創造性あふれるプレー。コメント欄では海外ファンからも「ハジは最高の背番号10」「レジェンド」「衝撃的なパフォーマンス」「マエストロ」「輝かしい選手!」「ルーマニアサッカーの王様」などの賛辞が寄せられた。1990年代を代表する10番のプレーは、今も多くの人を魅了しているようだ。