スペインのユース1部に新たな日本人選手が参戦 18歳MF間瀬、バスケス・クルトゥラルに加入
半年間の“アピール期間”は「ワクワク」
このバスケス・クルトゥラルはトップチームを持たず、ユース年代を卒業する選手たちは、ここから次なるクラブへと旅立っていく。グスマン監督曰く「まずはユースのトップリーグに残り続けるということ。そして、選手たちがより良いチームにできるよう、プロで活躍できる選手として育てること」が、クラブのフィロソフィー(哲学)となる。
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今年7月に19歳の誕生日を迎える間瀬にとっては、残されたアピール期間は今季終了までの約半年間のみ。コロナの影響による加入の遅れがあったが、間瀬は「ワクワクしかない。リミットがあるこの状況を逆に楽しんでいます」と前向きな姿勢をとっている。
当面の目標は、結果を残して今夏にトップクラブのU-23チームへステップアップすること。欧州挑戦は時期尚早だと反対の声もあったなかで選んだ茨の道だ。間瀬は背中を押してくれた人々の期待に応えたいと、抱負を語っている。
「最初の2週間のテスト参加の時は言葉も全く分からず、緊張もしていましたが、ここ最近はスペイン語も少しずつ理解できるようになり、チームメートともコミュニケーションを取れるようになってきました。認められてきたのか、ボールもよく回ってくるようになりました。
まずは(FC市川)ガナーズ、そして南里(雅也)コーチなどお世話になった方々に恩返ししたいという気持ちが一番です。いつかスペイン1部リーグでプレーできる選手になれるよう頑張っていきたいです」
間瀬は現地時間1月31日に行われたCDティロ・ピチョン(3-3)戦でデビューを飾った。コロナ禍で挑戦する若き侍が、大きな一歩を踏み出した。
[プロフィール]
間瀬秀晟(ませ・しゅうせい)
埼玉県出身。18歳。FCプラウド、FC市川ガナーズでのプレーを経て、2020年に高校を中退してスペインへ。2021年1月、スペインユース1部リーグのバスケス・クルトゥラルに加入した。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)