スペインのユース1部に新たな日本人選手が参戦 18歳MF間瀬、バスケス・クルトゥラルに加入
レアル中井も戦うカテゴリー、クラブ史上初の日本人選手として正式契約
スペインのユース(U-19)1部リーグのディビシオン・デ・オノール・フベニールに新たな日本人選手が参戦する。FC市川ガナーズ出身の18歳MF間瀬秀晟(ませ・しゅうせい)が、同リーグのバスケス・クルトゥラル(Vázquez cultural)と正式契約を結んだ。
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埼玉県出身の間瀬はこれまでFCプラウド(U-12、15/東京都)、そしてFC市川ガナーズ(U-15、18/千葉県)に在籍。2010年の南アフリカ・ワールドカップを制したスペイン代表チームに憧れ、もともと海外挑戦の気持ちは強かったという。「チャンスがあるなら、チャレンジするのはできるだけ早いほうがいいと思いました」と話す間瀬は、高校卒業を待たずに海を渡る決断を下した。
新天地はバスケス・クルトゥラルというマルベージャに本拠地を置くクラブに決まった。ジブラルタルやスペインでプロ選手としてプレー経験のある鶴見昌平の仲介で、同クラブのテストを兼ねた2週間の練習に参加したのは昨年夏。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていた最中のことだった。
間瀬のプレーはすぐに認められ、練習参加初日で早々に合格をもらったという。その後は、コロナ禍での混乱でスペインサッカー連盟の選手登録手続きに時間を要したが、2021年1月に晴れて正式契約を結んだ。間瀬はクラブ史上初の日本人選手となった。
ドリブルに持ち味がある間瀬は、サイドや攻撃的MFとしてのプレーを得意としているが、練習では攻撃だけでなく守備でのセカンドボールへの反応も光った。バスケス・クルトゥラルを指揮するカルロス・グスマン監督は、日本からやってきた新戦力について「まずは早くチームに慣れてもらうこと。日本よりもプレー速度が速いのでそこに慣れる必要がある。様々なポジションでプレーできるので、とても重宝する選手。相手陣内では彼の技術の高さ、1対1の強さを存分に発揮してほしい」と複数ポジションでの起用を示唆し、期待を寄せている。
間瀬がプレーするディビシオン・デ・オノール・フベニールは、スペインユースカテゴリの1部リーグに相当。1歳年下の中井卓大(レアル・マドリード)が飛び級でプレーしていることでも知られる。リーグ戦は州ごとに分かれて行われ、バスケス・クルトゥラルはアンダルシア州のリーグで戦っている。