アーセナルDFの退場処分は誤審? “レッド判定”に元主審が異議「間違いを犯した」
D・ルイスへの“三重罰”判定に、クラッテンバーグ氏がミスジャッジを指摘
アーセナルのブラジル代表DFダビド・ルイスは、現地時間2日のウォルバーハンプトン戦(1-2)の前半終了間際に自陣ペナルティーエリア(PA)内でのファウルを犯し、一発退場処分となった。これについて、元プレミアリーグ主審のマーク・クラッテンバーグ氏は「イエローカードが与えられるべきだった」との見解を示し、アーセナルへの“三重罰”は間違った判定だったと指摘している。
ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは敵地でのウォルバーハンプトン戦に臨んだ。前半32分にコートジボワール代表FWニコラ・ペペのゴールで先制も、前半終了間際にショートカウンターからピンチを招くと、PA内でD・ルイスが相手FWウィリアン・ジョゼを倒したとしてファウルの判定に。主審はウォルバーハンプトンにPKを与え、D・ルイスにはレッドカードを提示した。
アーセナルはPK、退場、出場停止のいわゆる三重罰を受けた格好だが、クラッテンバーグ氏は英紙「デイリー・メール」で、PKとイエローカードが妥当だったと指摘している。
「ウルブス戦でダビド・ルイスは誤った退場処分を受けた。アーセナルのDFは明らかにゴールに向かって走り、ウィリアン・ジョゼとは偶発的に接触した結果、ジョゼは倒れた。それが反則であることに異議を唱えることはできず、ペナルティーの裁定は正しい判定だった。しかし、正当にボールにプレーするための試みに対してはペナルティーを与えた上、レッドカードで選手を失うことからは守られる規則が存在する」
D・ルイスがボールに向かってプレーせず、意図的に手をかけて背後からジョゼを倒すようなプレーだった場合はレッドカードが妥当と言えるが、今回のケースではルイス自身も地面に躓いてバランスを崩し、ジョゼを巻き込むようにして倒れる格好となった。
そのため、クラッテンバーグ氏は「この種の出来事ではペナルティーとイエローカードとして認められている。主審のクレイグ・ホーソンとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のジョン・モスは間違いを犯した」と審判団の判定が間違っていたと主張した。
D・ルイスの退場、PK判定に対しては、アーセナルのミケル・アルテタ監督も不満を示し、試合後に怒りを露わにしていた。試合はウォルバーハンプトンが2-1で逆転勝利を収めており、試合の展開を大きく分ける判定となった。