15歳でスペイン挑戦の吉村祐哉、2部Bドン・ベニート移籍 監督もアクセント役を期待
順位次第ではプレーオフでレアルBやアトレティコBと対戦する可能性も
スペイン2部B(実質3部)のドン・ベニートが現地時間2月1日、日本人MF吉村祐哉の獲得を公式サイトで発表した。
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吉村は中学卒業後、15歳で単身スペインへ。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)の未成年ルールのため試合に出られず、練習のみで3年間を過ごした。18歳の誕生日を期に、育成に定評のあるラージョ・バジェカーノ(現スペイン2部)のユースに入団。ウエスカの日本代表FW岡崎慎司を指導した経験を持つミチェル・サンチェス監督の下、才能に磨きをかけて競争を勝ち抜いてきた。
その後、テネリフェ(スペイン2部)のU-23チームに移籍。4部リーグ優勝やクオリティーの高いプレーが評価され、昨年9月にアーロ・デポルティボへの加入が決まった。
22歳の吉村は育成大国スペインで15歳から挑戦を続け、下部組織から2部Bまで上り詰めた唯一の日本人選手。左利きの攻撃的MFでパスセンス、ボールの運び出しを特徴とする。アーロ・デポルティボでも活躍が期待されたが、チームがグループ2Bの最下位に沈み、若手起用の機会が減ってリーグ戦出場は4試合にとどまっていた。
出場機会を求めるなか、ドン・ベニートのフアン・ガルシア監督は吉村のプレーを見て、成長性など考えてアプローチ。移籍期限最終日となる2月1日に移籍が正式に成立した。
ドン・ベニートは現在、2部Bのグループ5Bで暫定4位。今季はコロナ禍でレギュレーションが変則的だが、順位次第で、レアル・マドリードBやアトレティコ・マドリードBとプレーオフで対戦する可能性もある。
吉村は移籍決定に際し、「自分自身、冬の移籍は初めてということで、不安もありましたが、とてもアットホームかつ、刺激をもらえるチームに来ることができ、すごく楽しみです。今シーズンはコロナの影響もあってイレギュラーなシーズンで、リーグ戦残り6試合+プレーオフ。目の前のチャンスをしっかり掴み、日々戦っていきたいです」とコメント。フアン・ガルシア監督も「吉村はオフェンス面でアクセントを加えてくれる選手で、良いカンテラで育ってきました。精力的に日々のトレーニングで励み、その左足でフットボールを楽しみ、チャンスをものにしてくれるのを期待しています」と期待を寄せている。