イタリア2年目の吉田麻也、セリエA公式でカズや中田英寿に言及 「日本人で初めて…」

サンプドリアでプレーする日本代表DF吉田麻也【写真:Getty Images】
サンプドリアでプレーする日本代表DF吉田麻也【写真:Getty Images】

加入2年目のサンプドリアで奮闘「チャレンジを楽しんでいる」

 イタリア・セリエAのサンプドリアに所属する日本代表DF吉田麻也が、リーグ公式YouTubeチャンネルでインタビューに応じている。約1年前に加入してからのイタリアでのプレーや、セリエAで活躍してきた日本人選手の“レジェンド”についても語った。

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 吉田はイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンから、昨年1月にシーズン終了までの期限付き移籍で加入。そして半年間のプレーが評価されて今季は完全移籍に移行し、すでに2022年6月までの契約更新も発表されている。

 その吉田は加入時のことについて、「最初は誰も僕のことを知らず、日本人DFの評判はとても低かった。彼らを(プレーで)説得しなければならなかった」と話している。それでも「このようなチャレンジを楽しんでいるし、セリエAはまだDFが成功していない。誰も成功していないことにチャレンジするというモチベーションが、僕を強くしてくれる」と、その思いを語った。

 そして、セリエAは日本人選手たちが活躍してきたリーグでもある。1994年にFW三浦知良(現・横浜FC)がジェノアに移籍加入して1年プレーしたのを皮切りに、2桁を超える選手たちがプレーしてきた。そして吉田は、その歴史についてMF中田英寿が大きな変化をもたらしたと話している。

「カズヨシ・ミウラ……。僕らが『キング』と呼んでいる彼が、門を開いた。そして中田英寿は物事を変えた。彼は日本人で初めてトップ・オブ・トップに辿り着いたと思っている。当時のセリエAは世界のトップで、彼はローマでリーグ優勝もしているから。彼は多くの日本人選手たちを奮い立たせ、10年後に彼のことを見てきた選手たち、僕や本田、長友のような世代がヨーロッパに渡った」

 サンプドリアは1月30日のユベントス戦に0-2で敗れたが、20試合を終えて勝ち点26の10位。昨季は残留争いを強いられたチームだけに悪い順位ではないが、吉田はもどかしさがあると話している。

「僕たちはちょっと上下の波が大きすぎる。良いプレーをすることもあれば、信じられないような悪い試合をすることもある。もっと一貫性を持たないといけない。正直なところ、インテルに勝利(2-1)し、ミランにもいい試合(1-2)をした。だけど、スペツィア(1-2)やベネヴェント(2-3)に敗れて勝ち点を失った。勝ち点40を取るのは大事だが、相手に勝ち点を渡さないことも、セリエAへの残留にも、トップ10を維持することにも大事なこと」

 吉田はセンターバックとして、イタリアメディアにもサンプドリアの最終ラインをまとめる存在として認知されてきている。かつてアメリカ大陸を発見した冒険家クリストファー・コロンブスを生んだことで知られる港町ジェノバで、吉田は日本人センターバックのイタリアにおける地位確立へ向けた戦いに身を投じている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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