浦和の“東京五輪世代”DF橋岡、シント=トロイデンへ期限付き移籍 「絶対に恩返しをします」
移籍期間は22年6月まで、浦和の下部組織からトップ昇格した選手では3人目の欧州進出
浦和レッズは31日、東京五輪世代のU-24日本代表DF橋岡大樹が、ベルギー1部シント=トロイデンへ期限付き移籍することでクラブ間合意したと発表した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は期限付き移籍期間が、1月30日から欧州での来シーズン終了となる2022年6月30日までになると発表。今季、浦和はリカルド・ロドリゲス新監督が就任して現在は沖縄県でトレーニングキャンプを行っているが、橋岡は合流していなかった。
橋岡は浦和にジュニアユースから所属し、ユース時代に2種登録されて2017年ルヴァンカップでプロデビュー。翌年に正式にトップ昇格を果たすと、ユース時代の監督だった大槻毅氏が暫定監督に就任した時期にチャンスをつかみ、その後に正式就任したオズワルド・オリヴェイラ監督の下でルーキーイヤーからレギュラーを獲得した。
その後、大槻氏が正式監督に就任すると右サイドの守備的なポジションで主力の地位を確立。東京五輪世代の代表チームでも常に招集を受ける存在になっていた。
橋岡は浦和を通じて、移籍に際してのコメントを発している。
「僕は、浦和レッズのファン・サポーターに出会うことができて、本当に幸せ者だと思っています。小さい頃から浦和の街で育ち、ジュニアユース、ユース、そしてトップチームの9年間、浦和レッズに育ててもらいました。ベルギーで苦しい時期があるかもしれませんが、そのときは浦和レッズのファン・サポーターのみなさんの顔を思い出して、がんばりたいと思います。
ベルギーで、僕が浦和レッズで培ってきたものを全力で出し切って、ヨーロッパで活躍できるよう、がんばります。そして、僕は浦和という街が本当に大好きなので、絶対に恩返しをします。今後も、橋岡大樹、そして浦和レッズを応援よろしくお願いいたします」
また、この移籍について西野努テクニカルダイレクターは「この時期の移籍は、チームとしては決して理想的なタイミングではありませんでした。しかし、アカデミーから浦和レッズで育った橋岡選手にはさらに大きく成長し、世界で活躍する選手になってもらいたいと強く願っています。そして、橋岡選手の今後の躍進に負けないよう、浦和レッズをさらに強く魅力的なチームにしていきたいと思います」とコメントした。
浦和の下部組織からトップ昇格したなかではMF原口元気(ハノーファー)、MF関根貴大に続く3人目の欧州移籍となった。橋岡は日本人選手たちにとって欧州の入口になりつつあるベルギーリーグで、次のステップへのチャンスをつかむことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)