名古屋がFリーグ4連覇を達成! 過去14シーズンで13度目のリーグ優勝に輝く

リーグ連覇を決めた名古屋オーシャンズ【写真:河合拓/Futsal X】
リーグ連覇を決めた名古屋オーシャンズ【写真:河合拓/Futsal X】

超強力な攻撃力を持つ外国籍選手が抜けても、17勝1敗と圧倒的な強さを誇示

 Fリーグ創設以来、圧倒的な強さを示している名古屋オーシャンズが30日に行われたFリーグ・ディビジョン1のペスカドーラ町田戦を3-1で制し、4試合を残してリーグ連覇を決めた。数々の困難に直面したなかでも、その力は抜き出ていた。

 引き分け以上で優勝が決まる一戦、名古屋は前半15分にブラジル人FPペピータが右サイドから中央へ切り込み、左足で強烈な先制ゴールを叩き込む。さらに前半終了間際の20分にも、素早いパスで町田の守備を崩し切り、最後はゴール前のFP西谷良介が3試合連続となるゴールを決めて、リードを広げた。

 後半に入っても、盤石な試合運びを見せる名古屋は、U-20ブラジル代表歴もあるFPガブリエル・ペネジオのシュートがDFに当たって浮き上がり、日本代表GKピレス・イゴールの頭上を抜いてゴールに決まった。試合終了残り1秒のところで、U-20日本代表候補FP毛利元亮に1点を返されたが3-1で勝ち切り、タイトルを手にした。

 ピッチ内では相変わらず頭一つ抜き出た強さを示した名古屋だったが、様々な困難に見舞われたシーズンを送った。昨季までの中心選手で得点源であったブラジル代表FPラファ、ブラジル人FPヴァルチーニョが契約満了に伴い、そろって退団。新たに獲得したペネジオ、タイ代表FPスパウットは、新型コロナウイルスの影響を受けてシーズン中盤まで来日できなかった。

 町田のルイス・ベルナット監督は「昨シーズンまで在籍していた素晴らしい外国籍選手を失ったかもしれないが、補強で素晴らしいチームになっている」と話した。だが、昨季の33試合で計188得点に対し、今季は18試合で70得点と、1試合あたりの平均得点は5.69得点から3.88得点まで大幅に落ちた。それでも、1試合当たりの失点を1.87点から1.55点に減らし、大黒柱である日本代表FP吉川智貴を負傷で欠きながらも、より守備に磨きをかけた隙のないチームに仕上げた。

 また、12月に開催される予定だったAFCフットサルクラブ選手権の日程を空けたスケジュールが組まれていたため、過密日程を強いられる時期もあった。それでも、AFCフットサルクラブ選手権の中止に伴い、試合期間が空いて迎えた湘南ベルマーレ戦を3-4で落とした以外は、すべての試合に勝利した。AFCフットサルクラブ選手権の中止や日本代表合宿に多くの選手を駆り出されるなどのスケジュール変更にも対応したフエンテス監督は、「私は長期、中期的な計画を立ててシーズンを戦う監督ですが、今シーズンはキャリアの中では一番、短いスパンで計画を立てることになりました。慣れていないシーズンに対応していかなければいけなかった」と振り返ったが、構築した堅守とともに見事な手腕を発揮した。

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