かつて並外れた才能を発揮したフランスの天才

「僕はこれまで、メッシともC・ロナウドともマッチアップしてきた。おそらく、僕の目の前にいた彼らは、たまたまベストコンディションではなかったんだろう。僕にとって最もインパクトを受けた選手は、リヨン時代のFWハテム・ベン・アルファだ」

　ベン・アルファはリヨン時代に並外れた才能を発揮し、次代を担うタレントとして大きな期待を集めていた。しかし、指揮官との軋轢や人間性の問題から、思うような実力が発揮できず、マルセイユを経てニューカッスルに移籍。イングランドで輝きを取り戻しつつあったが、長期の負傷離脱を強いられ、ハル・シティへのレンタル移籍を経て、最終的に母国へと帰ってきた。そして現在、ニースに所属するベン・アルファはリーグ戦16得点と完全復活を遂げており、チームの4位躍進の原動力となっている。

　今年29歳を迎えたスピードスターに対し、同じフランス代表のサコーは、二度目の大ブレークへの期待を込めて、数あるワールドプレイヤーを差し置き、同郷の天才FWの名を挙げたのかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images