「最初から最後まで全てが嫌だった」 チェルシーOB、トゥヘル新監督の初陣を痛烈批判
元アイルランド代表FWトニー・カスカリーノ氏がトゥヘル新監督の初陣に言及
チェルシーのトーマス・トゥヘル新監督は、現地時間27日に行われたプレミアリーグ第20節でウォルバーハンプトンと対戦し、0-0のスコアレスドローで終えた。クラブOBの元アイルランド代表FWトニー・カスカリーノ氏は試合後、このトゥヘル監督の初陣を「最初から最後まで全て嫌い」などと痛烈に批判している。英ラジオ局「talk SPORT」が伝えた。
チェルシーは成績不振により、就任2年目のフランク・ランパード前監督を解任。後任として昨年末までパリ・サンジェルマン(PSG)を率いたトゥヘル監督を招聘した。
トゥヘル監督はウォルバーハンプトンとの初陣で、前監督時代の主流だった4-3-3から4-2-3-1にシステムを変更。80%近いポゼッションを記録するなど監督交代によるスタイルの変化の兆しが見られたものの、結果は0-0のドローに終わった。
カスカリーノ氏は、「試合前のコメントには驚かされた。彼は、これまでで最も難しいセレクションの1つだったかもしれない、と言ったんだ。『あなたは初陣の前にこれまでの試合映像を見なかったのか?』と思ったよ。ここ10試合の映像を見れば、ベストチームくらい分かるだろう。すごく変なコメントだと思った」と述べており、試合が始まる前の時点で違和感を覚えたようだ。
そして、試合に関しては「最初から最後まで全てが嫌だった」とコメント。「特に前半。チェルシーが動き始めても、ケトルのスイッチをオンにしてお茶を入れられると思ったくらいだ。ペナルティエリアにたどり着く頃までにお茶を飲み始められてただろうね」と表現し、目的もなく、ただポゼッションをベースとしたサッカーと厳しい声を浴びせた。
今試合ではウォルバーハンプトン側のパフォーマンスも面白くなかったと評しているカスカリーノ氏だが、古巣チェルシーについては「もしこれがチェルシーのやり方となるのならば… ファンがスタンフォード・ブリッジに来ていたらきっとブーイングするだろうね」と苦言を呈した。