夢はスペイン挑戦! 愛知名門の“頭脳派”中條遼人くん、変幻自在のリフティングを披露
ブリンカールFCで技術を磨く、目標は「リーガ・エスパニョーラでプレー!」
2020年は小学生年代のフットサル全国大会であるJFAバーモントカップ第30回全日本U-12フットサル選手権が中止となった。その大会の代わりに開催されたのが、U-12フットサルチャンピオンズカップだ。
バーモントカップ、全日本U-15フットサル選手権大会の常連であり、両大会で優勝経験のある名門ブリンカールFCも、この大会に出場。選手たちは実力をいかんなく発揮、大会中にも成長を続けて、決勝まで駒を進めた。主力数名が県のトレセンの選考会へ行ったこともあり、決勝戦には敗れた。決勝に出場できなかった選手の1人が、中條遼人くんだ。リフティング動画を見ても分かるように、足もとの技術は高く、ボールを自在に操ることができる。その一方、試合になるとしっかり体を張って戦い、正確かつ力強いシュートでゴールを狙った。
試合序盤は後方で状況を見ながらゲームをつくり、チームが苦しい場面や得点が欲しい時に決定的なプレーを見せる。「相手の動きと味方の動きを始めに見ています。いきなり自分で仕掛けても、相手にバレるので、相手が疲れたり、時間を考えて仕掛けるようにしています」と、頭脳的な一面を見せた。
様々なプレーが得意なのは、そのスペシャリストのプレーを見て学んでいるからでもある。好きな選手について「パスはデ・ブライネ、シュートはクリスティアーノ・ロナウド」とプレーごとに名前を挙げていくほど。そして「いつかは、リーガ・エスパニョーラでプレーしたい」と夢を語る。
年中の時にサッカーを始めたものの、「足もとの技術が全然なかった」ことからブリンカールに入り、フットサルに取り組んでいるという。「ゴールまでの距離が短いから、どんどん前を向いて仕掛けていくパターンを磨けるし、それがハマれば楽しい」と、自身の成長を促した競技の魅力を口にした。
今回、全国大会を行えたことについて「対戦相手は、普段チームで練習をしている時とプレースタイルが違うので、それですごく勉強になっています。負けてしまった初戦でも、声を出して立て直せなかったので、声を出すことを意識していきたいです」と、課題を見つけることができたようだ。全国の舞台を経験したことは、今後のキャリアでも大きな財産になるだろう。
Futsal X
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