「重要なことは成長曲線」

「私は常に攻撃を標榜する。指導してきたチームはどのリーグでも一番多いゴールを取ってきた。シーズン終了後にはリーグ最多得点を記録できることを祈っている。目標はリーグ3位以内。欧州チャンピオンズリーグに出場することができるが、それは最も重要なことではない。一番重要なことは成長曲線なのだ」

　昨季リーグ7位に終わり、欧州のカップ戦への出場権を失った名門は今季3位以内に入ることを目標としている。だが、指揮官はゴールを量産する攻撃サッカーの確立とその成長度合いこそ重要と強調している。

「我々はその過程にある。確固たるスタイルでプレーしなければいけない。質を高め、最終的にはこのリーグの王者を率いる監督になりたい。今年が駄目なら、2年目か3年目にね。ファンに優勝をプレゼントしたいんだ」

　スタイルをピッチ上で表現するために、1億5000万ポンドを必要とした指揮官はこう語った。オランダ代表DFダリー・ブリント、アルゼンチン代表DFマルコス・ロホ、そしてコロンビア代表FWファルカオはいずれも後半から途中出場し、新天地でデビューした。

「インターナショナルマッチデーから選手が戻ってきてから2、3日しかなかった。新しい船出を飾ろうと言った。新加入の全選手がプレーした」

　大ナタを振るい、大金を費やし、やっとの思いでもぎ取った勝利を、指揮官は逆襲の第一歩とするつもりのようだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web