“トップ下3番手”に転落した本田の序列 ミラン新監督の哲学を「より表現できる選手」に入らず
このままでは”パンキナーロ”に逆戻り?
将来的に本田に出番を与える可能性を口にしたブロッキ監督だが、現時点ではベルルスコーニ会長の偏愛するトップ下を置いた4-3-1-2を稼働させる上で、背番号10の名前がそこに存在しないことを明らかにした。
ミハイロビッチ前監督も今季序盤戦にトップ下で本田をテストしたが、失格の烙印を押した。適応者は存在しないと見切りをつけて、4-3-3に移行。この3トップシステムでは、本田は完全なベンチ要員だった。その後、4-4-2が採用されると右サイドハーフとしてポジションを確保したが、今季1得点3アシストと満足な数字を残しているとは言い難い。サンプドリア戦ではFWルイス・アドリアーノが負傷欠場しており、そのなかで出番がなかった本田だけに、前線の駒が戻ればさらなる苦境も待ち受けているかもしれない。
前半戦で「パンキナーロ(ベンチ要員)」という、ありがたくないニックネームを与えられた本田。シーズン終盤戦で悪夢のシナリオが、再び現実のものとなりつつある。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images