“トップ下3番手”に転落した本田の序列 ミラン新監督の哲学を「より表現できる選手」に入らず

前体制で不動の存在も「良策」と判断されず

 後半43分、ブロッキ監督は3人目の交代カードとして、ボナベントゥーラの代わりにボアテングを投入。ベンチスタートの本田には出番が訪れず、負傷欠場した3日のアタランタ戦を除けば昨年12月13日のヴェローナ戦以来の出場なしに終わった。

 指揮官は試合前の記者会見で、本田についてトップ下とサイドで併用すると語っていたが、蓋を開けてみればポジション争いの序列はトップ下の3番手。ミハイロビッチ前政権の主力メンバーから唯一外れた本田について、ブロッキ監督はこう語った。

「今週、彼はとてもよく練習していた。確実に彼自身が持っているクオリティーを見せることはできると思う。理論的に私はメンバーをたくさん抱えているので、1試合や2試合では全員をハッピーにはできない。個々の選手よりも、今はミランにとって、良策と思うことを実践しなければいけない。だから僕が考えているサッカーに近いサッカーをするという視点から見て、それをより表現できる選手にチャンスを与えた。

リーグ最後のこの数カ月間に、彼が何かいい仕事をしてくれると確信している。1、2試合で監督から高く評価されていないと考えなくていい。22人から24人の選手にプレーするスペースは与えられない。残念ながらそれがサッカー界の論理だ。しかし、彼は僕を助けてくれるだろうし、彼はこのチームで重要な選手になるだろう」

 

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