“トップ下3番手”に転落した本田の序列 ミラン新監督の哲学を「より表現できる選手」に入らず
ブロッキ新監督が試合後に本田や起用法について言及
ACミランのクリスティアン・ブロッキ新監督が、就任初戦となった17日の敵地サンプドリア戦を1-0の勝利で飾った。シルビオ・ベルルスコーニ会長の愛する4-3-1-2システムが採用され、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラがトップ下で先発。決勝アシストを決める活躍を見せた。ボナベントゥーラがベンチに退いた後は、MFケビン=プリンス・ボアテングがトップ下で出場。日本代表FW本田圭佑をトップ下とサイドで併用することを口にしていた指揮官だったが、この試合では出番を与えなかった。
サンプドリア戦後の記者会見で、キャリアで初めてトップチームを指揮した40歳の青年監督は高揚感を隠しきれなかった。
「最高の感覚。それは試合前にも感じていた。落ち着いていた。初めての試合で、全く自分のやりたいような試合になるとは思っていなかった。でも、今週練習したことをやってくれると信じていた。ポゼッションの時間もボールを持たない時間も、両方ともいいプレーが見られた。選手たちに感謝したい。数日でここまでやってくれた」
敵地サンプドリアで、ミランは数多くのチャンスを作ったが、エースFWカルロス・バッカがシュートを外し続けた。それでも後半26分、右サイドで相手DF2人をかわして縦に突破したボナベントゥーラが丁寧なラストパスを中央に送ると、バッカがワントラップから右足を振り抜き、先制点が生まれた。