新体制ドロー発進のチェルシー、指揮官は優勝の可能性を否定 「遠いところにある」

チェルシーのトーマス・トゥヘル新監督【写真:Getty Images】
チェルシーのトーマス・トゥヘル新監督【写真:Getty Images】

ウォルバーハンプトン相手に0-0-で引き分け、首位と11ポイント差の8位に

 チェルシーのトーマス・トゥヘル新監督は、現地時間27日に行われたプレミアリーグ第20節ウォルバーハンプトンとの初陣を0-0のスコアレスドローで終えた。試合後、タイトル争いについて聞かれたドイツ人指揮官は「現実的にならなければいけない」と語り、今季のリーグ優勝の可能性はないと認めた。英紙「デイリー・メール」がコメントを報じている。

 チェルシーは成績不振により、就任2年目のフランク・ランパード前監督を解任し、後任として昨年末にパリ・サンジェルマンを解任されていたトゥヘル監督を招聘。新体制の初陣となるウォルバーハンプトン戦が現地時間27日に行われた。

 トゥヘル監督は前監督時代の主流だった4-3-3から4-2-3-1にシステムを変更。ウォルバーハンプトンを相手に80%近いポゼッションを記録するなど監督交代によるスタイルの変化の兆しが見られたが、結果は0-0のドローに終わった。20節を終えて、チェルシーは首位と11ポイント差の勝ち点30で8位となった。

 試合後のインタビューで、トゥヘル監督は今季のタイトル獲得の可能性について否定的に語り、現実的になる必要があると強調した。

「タイトル? それは遠いところにある。(プレミアリーグ優勝できる?)ノーだ。現実的にならなければいけない。チェルシーと契約する時、選手や私のような監督もタイトルへの挑戦を期待して契約する。それはプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、そしてすべてのカップ戦を意味する。それは明らかだ。

 だが、同時の現実的でなければいけない。我々と4位の間にはたくさんのチームがある。ポイントの差も大きい。集中力を切らすことなく、遠くを見すぎることなく、日々ディティールにこだわってやっていくことが最善だ。そうすればポイントはあとから付いてくるだろう」

 ドルトムントやPSGで実績を残したトゥヘル監督は、これから“誰もが恐れる”ようなチームを目指すと意気込みも明らかにしている。

「ここがスタート地点だ。自分たちの強みやクオリティーに集中し、誰もが対戦したくないと思うチームを作っていく。これはチャレンジだ。それが私がすぐにでもやるべきことだ。今日はとても満足している」

 ランパード政権で苦戦を強いられたチェルシー。トゥヘル新監督の手腕で復活を遂げることができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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