イブラヒモビッチ、一触即発ルカクへの差別発言を否定 「みな同じ人種、みな平等だ」
“ミラノ・ダービー”で頭を突き合わせ、互いに侮辱の言葉を交わしていたとされたが…
ACミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、インテルとのダービーで元同僚のベルギー代表FWロメル・ルカクとにらみ合い、一触即発となる一幕があった。人種差別的な発言があったのではと一部で伝えられているが、イブラヒモビッチは自身のSNSで「ズラタンの世界に人種差別はない」と否定している。
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現地時間26日、コッパ・イタリア準々決勝でミラノの両雄、ミランとインテルが対戦。試合はインテルが2-1で勝利を収めたが、結果以上に大きな注目を集めているのがともにゴールを決める活躍を見せたイブラヒモビッチとルカクの激しい“マッチアップ”だ。
前半終了間際、DFからタックルを受けたルカクにイブラヒモビッチが詰め寄って口論に発展。チームメートが仲裁に入ったが、両者にイエローカードが提示された。さらにイブラヒモビッチは後半13分に2度目の警告を受けて退場処分となった。
英公共放送「BBC」によれば、この争いのなかで、イブラヒモビッチはルカクに対して「ブードゥーでもやってろ」と発言したという。ブードゥーは西アフリカやカリブ諸国などで進行されている民族宗教の一つ。2018年にはルカクがエバートンを退団した際、同クラブのオーナーであるファルハド・モシリ氏が「(ルカクは)ブードゥー教のお告げでクラブを去ることを選んだ」と主張して波紋を呼び、ルカクが法的助言を求めることにもつながったとされている。
また、イブラヒモビッチはルカクのことを「ロバ(little donkey)」と呼んだとも伝えられている。一方のルカクもイブラヒモビッチの妻や母を侮辱するような発言をしたとされ、暴言の応酬となっていたようだ。
そうしたなかで、イブラヒモビッチは自身のツイッターを更新。「ズラタンの世界に人種差別は存在しない。我々はみな同じ人種、みな平等だ」と差別的発言を真っ向から否定した。イブラヒモビッチは試合後のドレッシングルームでも、ルカクへの発言に差別的な意図はなかったとチームメートに主張しているという。
現時点でこの両者の衝突についてクラブからコメントは出ておらず、処分なども決まってはいないが、イタリアサッカー連盟はこの問題について議論しており、現地時間29日(金曜日)には見解が明かされる見通しだという。
(FOOTBALL ZONE編集部)