無敵のバルサが「インスピレーションを失った」 地元紙も驚く3連敗でリーガ首位陥落の危機

ボール支配率72%、シュート21本も精度欠く

 後半に入ってバルセロナは、さらに攻撃の圧力を強める。それがようやく実ったのは同18分のことだった。メッシのパスをネイマールがスルーし、オーバーラップしたDFジョルディ・アルバがラストパスを送ると、メッシが落ち着いてゴールへと流し込み、1-2とする。エースの公式戦6試合ぶりの一撃でチームは調子を取り戻すかに思えた。

 しかし、その後バルセロナは何度もゴール前に迫ったが、最後の精度を欠いてしまう。同44分には左からのクロスをフリーになったDFジェラール・ピケが胸トラップからシュートを打ったが、ゴール左へと外れた。

 ボール支配率72%、21本ものシュートを放ちながら相手守護神のビッグセーブにも遭い1点を返すにとどまった。この敗戦を同紙は「いい試合の入りをしたが、正面玄関、つまりゴール前でのインスピレーションはどこかにいってしまった」と、フィニッシュでの焦りを指摘した。

 この敗戦によって、2位アトレチコとの勝ち点差はなくなり、3位レアル・マドリードとも同1差となった。試合中には苛立ちを隠せない選手が目立ち、ルイス・エンリケ監督が判定に対してペットボトルを投げつけるなど、チーム全体が浮き足立つ状況も見受けられた。

 ミッドウィークに行われる第34節デポルティボ戦の結果次第では、首位陥落となる可能性もある。今季は公式戦39戦連続無敗を誇るなど盤石だったはずの絶対王者が、にわかに信じがたい失速に苦しんでいる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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