「韓国の伝説は永遠」 アン・ジョンファン、日韓&ドイツW杯の3得点にFIFAが再注目
5歳の誕生日を祝福、2大会のW杯で決めた3ゴールの映像を投稿
2002年日韓ワールドカップ(W杯)でアジア史上初のベスト4進出に貢献し、Jリーグでも活躍した元韓国代表FWアン・ジョンファン氏が、27日に45歳の誕生日を迎えた。それを祝福してFIFAワールドカップ公式ツイッターは、アン・ジョンファンが本大会で決めた3ゴールの動画を投稿すると、海外ファンから様々な反響が寄せられている。
アン・ジョンファン氏は2000年に元日本代表MF中田英寿氏がかつて所属したペルージャに移籍して話題を呼ぶと、韓国代表でも徐々に存在感を高め02年日韓W杯の本大会メンバーに選出。スーパーサブとしてグループリーグのアメリカ戦(1-1)と、決勝トーナメント1回戦のイタリア戦(2-1)でゴールを決め、4強進出の立役者の1人となった。
その後、Jリーグの清水エスパルスと横浜F・マリノスでプレーし、04年にはJ1優勝を経験。06年ドイツW杯にも出場し、グループリーグのトーゴ戦(2-1)で決勝ゴールを奪っている。10年南アフリカW杯でも本大会メンバーに名を連ね、中国の大連実徳でプレーしていた11年限りで現役を引退した。
そんな韓国のレジェンドが27日に45歳の誕生日を迎え、W杯公式ツイッターが「韓国の伝説の瞬間は永遠に」と綴り1本の動画を投稿。アン・ジョンファン氏がW杯で決めた3ゴールの映像で、体幹の強さを感じさせるヘディングシュートや、ワンステップで決めた強烈なミドル弾を振り返っていた。この投稿に海外ファンから「偉大な選手」「それらのジャージは象徴的」といった声が上がった一方、映像の冒頭にアン・ジョンファン氏の最も有名なゴールと言える02年日韓W杯イタリア戦の決勝弾が使われたため、「サッカー史上最大の泥棒の一つ」「恥ずべき試合」などのコメントも寄せられていた。
韓国が延長戦の末に強豪イタリアを劇的に破った試合だが、バイロン・モレノ主審による不可解な判定が多く、物議を醸した。アン・ジョンファン氏の得点自体はファインゴールだが、海外ファンにとっては“疑惑の判定”の記憶を呼び起こす一撃になっているようだ。