苦境の本田に出番訪れず… ミランがサンプドリアに1-0勝利、ブロッキ新体制初陣を飾る

攻撃陣での序列が下がったことが浮き彫りに

 後半に入ると、両チームともにコンパクトさを欠き、速攻の応酬になるオープンな試合展開になった。どちらに先にゴールが生まれてもおかしくない状況だったが、攻撃陣にスペースがある展開は、個人能力に優れた選手を並べたミランに味方した。後半26分に、右サイドからボナベントゥーラがマイナス方向のボールを残したところで、FWバッカがワントラップから右足を振り抜いてゴールに突き刺し、1-0と先制ゴールを挙げた。

 ブロッキ監督の交代カードは、後半9分に3ボランチの左に入っていたMFアンドレア・ベルトラッチからMFアンドレア・ポーリへ。そして、同35分にFWバッカに代えてFWジェレミー・メネズ、同43分にMFボナベントゥーラからMFケビン=プリンス・ボアテングへと交代になり、本田に出番は訪れなかった。

 ミランはセットプレー絡みで危険なシーンもあったものの、このまま逃げ切って1-0で勝利。2月27日のトリノ戦以来、リーグ6試合ぶりの勝利を挙げた。その一方で、本田にとってはポジションを失っただけでなく、トップ下の交代でボアテングが投入されたことからも、監督交代によりチーム内で苦境に陥っていることが浮き彫りになるゲームになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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