チェルシー英雄の電撃解任、元同僚やプレミア監督の反応は? 「こういう性質のクラブ」
ランパード監督解任にグアルディオラ監督らが見解「すべての監督には時間が必要」
チェルシーは25日に、クラブOBでもある元イングランド代表MFフランク・ランパード監督の解任を発表、翌26日に後任としてトーマス・トゥヘル氏の就任を発表した。直近のリーグ戦5試合で1勝しかできなかったランパード監督は、0-2で敗れたレスター・シティ戦後の解任が囁かれていたが、同業者や元チームメートからは今回のクラブ側の決断に多くの意見が寄せられている。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
チェルシーは公式サイトで、オーナーのロマン・アブラモビッチ氏が「とても難しい決断だった」と、クラブの歴代最多得点者でもあるランパード監督の解任について説明した。だが、これまで数々の監督を解任してきたクラブの方針には、様々な意見が寄せられているようだ。
イングランド代表でランパード監督と共闘したFWマイケル・オーウェン氏は、自身のSNSを通じて「驚きではない。こういう性質のクラブだ」とコメント。同じく元イングランド代表のDFギャリー・ネビル氏も、英衛星放送「スカイ・スポーツ」で「新たな選手たちが数多く加入したなかで、短い時間しか与えられなかった。補強禁止処分の時期には、素晴らしい仕事をした。彼らが大金を使う時、その期待は大きくなり、その後、チェルシーで起こることは分かりきっている。フランクは同情を求めないだろう。彼は就任した時、監督をどのように扱ってきたクラブか分かっていたはずだ。結果と一貫性のなさは、彼が招いたものだ。クラブのレジェンドだったから、周囲はもう少し時間が与えられると思っていたかもしれないけれどね」との見解を示した。
そのキャリアで一度も解任になったことがないマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「すべての監督が勝利を求められている。人々はプロジェクトやアイデアの話をするが、そんなものは存在しない。勝たなければ、解任されるんだ。チェルシーの決断をリスペクトする。同時にフランクに、またすぐ会えると思っている。ロックダウンが終わったら、彼とレストランに行きたいね」とクラブの判断に理解を示しつつも、「すべての監督には時間が必要だ。だが、チェルシーの決断を批判したいわけではない。彼らの決断はリスペクトするし、そうなるべきだったのだろう」と発言している。