レスターがプレミア制覇へ 先制弾のヴァーディが退場も終了間際の劇的PKで勝ち点1奪取

岡崎は14試合連続先発も相棒退場の余波で途中交代に

 プレミアリーグ初制覇を目指すレスターは17日、ウエストハムと対戦し、辛くも2-2で引き分けた。先制点を挙げたエースのFWジェイミー・ヴァーディが退場処分となりながらも、後半ロスタイムにFWレオナルド・ウジョアのPKで同点に追いつく劇的なシーソーゲームを演じた。日本代表FW岡崎慎司は、リーグ戦14試合連続出場を果たしたが、無得点で途中交代に終わった。苦しみながらも勝ち点1を積み上げ、優勝へ一歩前進した。

 岡崎はヴァーディとの2トップで先発に名を連ね、6月の欧州選手権へのメンバー入りがうわさされるイングランド代表MFダニー・ドリンクウォーター、フランス代表ヌゴロ・カンテらお馴染みのスターティングメンバーでキックオフの笛を聞いた。

 しかし前半2分、レスターはいきなりピンチを迎えた。中盤やや右サイドのフリーキックからMFシェイコウ・クヤテに頭で合わせられる。GKカスパー・シュマイケルがわずかに触れたボールは右ポストに当たった後、左ポストに跳ね返って正守護神のもとに収まった。今季のレスターを象徴するかのような幸運ぶりで開始早々の失点を免れた。

 序盤は守勢に回ったレスターだが、岡崎は同9分に相手最終ライン裏に抜け出し、右サイド深い位置でファウルを受けてFKを獲得するなど精力的な動きを見せた。

 すると同18分、エースが値千金の先制点をたたき出した。シュマイケルのロングスローをMFリアド・マフレズが溜めて中央へとパス。これを受けたカンテがペナルティエリア手前まで持ち込んでラストパスを送ると、フリーとなったヴァーディが落ち着いてゴール右隅に突き刺した。守護神が起点となるお家芸の高速カウンターが炸裂し、レスターが1-0と先手を取る。

 レスターは押し気味に試合を進め、1点リードでハーフタイムを迎えた。一方のウェストハムは後半開始から191cmの長身FWアンディー・キャロルを投入。“重戦車”の異名を取るストライカーにボールを集める肉弾戦に打って出た。同5分にはCKからダイビングヘッドで合わせるなど、エアバトルの強さを発揮する。

 レスターはヴァーディ、岡崎が自陣に戻ってディフェンスを強いられるなど耐え忍ぶ展開が続いた。同9分にはドリンクウォーターのスルーパスを受けた岡崎がペナルティエリア左に飛び出して左足シュートを放つ。これをヴァーディが積めたがわずかに合わず、追加点とはならなかった。

 

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