モウリーニョ、“教え子”ランパード解任に同情の念 「単なる同業者ではない」
チェルシーのランパード監督解任を受け、かつての“恩師”がコメント「残念だ」
チェルシーは25日に就任2年目のフランク・ランパード監督を解任した。教え子の苦境を受けて、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は「これがフットボールの残酷さだ」とコメントを残している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
チェルシーはプレミアリーグ第19節終了時点で暫定9位に沈んでいる。直近のレスター・シティ戦(0-2)で今季6敗目を喫したところでランパード監督解任は確実視されており、25日に正式にクラブから発表された。
ランパード監督は指揮官としてキャリアは3年目。古巣チェルシーでの指揮は、2年目の途中で志半ばにして終わりを迎えた。これを受け、現役時代にチェルシーでランパード監督と師弟関係にあったモウリーニョ監督は、かつての教え子の苦境について次のように語った。
「同業者が仕事を失うのを見るのはいつも悲しいよ。それにフランクは単なる同業者ではない。私のキャリアのなかでも大切な人だ。(解任は)残念だ。これがサッカー、特に現代サッカーの残酷さだ。監督になれば、遅かれ早かれこういったことが起こることは分かっている」
かつてのアレックス・ファーガソン氏やアーセン・ベンゲル氏のような長期政権がほとんど見られなくなったなかで、結果が出なければすぐにその座を追われるのは現代サッカーにおける監督の宿命だとモウリーニョ監督は語った。
なかでもそうした傾向はチェルシーで顕著に起きており、2004年に第1次モウリーニョ政権が誕生して以降で在任期間が2年以上続いているのは、そのモウリーニョ監督(04年6月から07年9月、13年6月から15年12月)、カルロ・アンチェロッティ監督(09年7月から11年5月)、アントニオ・コンテ監督(16年7月から18年7月)の3人だ。
クラブのレジェンドとして大きな期待を背負ったランパード監督だったが、現代サッカー界の厳しい洗礼を受けることとなった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)