“多摩川クラシコ”決勝弾の舞台裏 川崎FWを突き動かした27分前の痛恨ミス
無人のゴール失敗に「やばい…」 4-2勝利に導いた小林が悔やんだワンシーン
川崎フロンターレのFW小林悠が16日、J1ファーストステージ第7節のFC東京戦で勝ち越しゴールを記録。チームも4-2で勝利を収め、”多摩川クラシコ”での逆転勝利の立役者となった。
2-2で迎えた後半36分、DFエウシーニョがハーフウェーラインからボールを運び、小林にスルーパス。ペナルティーエリア内に走りこみながらボールを受けた小林は、左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。雄叫びを挙げながらサポーターの前に駆け寄り、その後、チームメイトが小林に覆いかぶさるようにゴールを祝った。
小林が喜びを爆発させたのは、ただ逆転弾を決めることができたから、だけではない。それは、このゴールの27分前、後半9分のシーンにある。DF谷口彰悟のロングフィードに抜け出した小林が、ヘディングで相手DFとGKを置き去りに。あとは無人のゴールにボールを流し込むだけだったが、トラップの処理を誤り、ゴールラインを割ってしまう。小林はショックからか、しばらく地面にうずくまった。
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