元神戸ポドルスキ、エジル移籍報道に持論 トルコ参戦を歓迎も「キャリアの後退を意味」
フェネルバフチェ移籍が秒読みのエジル、元同僚のポドルスキがトルコ参戦に言及
2019年シーズンまでヴィッセル神戸に所属し、現在はトルコのアンタルヤスポルでプレーする元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがドイツ誌「シュポルト・ビルト」の取材に応じ、フェネルバフチェへの加入が決定的とされるアーセナルの元ドイツ代表MFメスト・エジルの移籍について持論を展開している。
アーセナルとドイツ代表での元チームメートであり、2014年ブラジル・ワールドカップではともに優勝メンバーに名を連ねたエジルの実力を、ポドルスキは今でも高く評価している。インタビューの中でも「トルコではサポーターを満足させるためにクラブの幹部がビッグネームを獲得することが頻繁に起きるようになっているけど、それらは大抵の場合、クラブのPR用の移籍だ。でもメストは違う。彼はフェネルバフチェに戦力としてのクオリティーをもたらすと思う」と語り、エジルの移籍が実現すればフェネルバフチェにとって大きな戦力補強になると予想している。
ただし、神戸退団後に加入した現所属先のアンタルヤスポルで1年、過去には日本代表DF長友佑都も在籍していたガラタサライで2年トルコリーグを経験しているポドルスキは、「メストは、トルコでの試合がちょっとカオスな感じであることにすぐ気づくと思うよ。ここでは感情的な言動がピッチを支配していて、そのせいで試合が荒れることはしょっちゅうだ。たくさんのファウルとそれに対する抗議を試合中に目にする。審判が試合を頻繁に止めるから、90分のうち60分ぐらいしかプレーしていないような感覚になる」と、同リーグについてプレミアリーグとはサッカーの質が全く違うと指摘する。
さらにポドルスキは、「彼の移籍についての意見をごまかす必要はない。アーセナルのようなトップレベルのクラブからトルコのフェネルバフチェに移籍するとしたら、それはその選手のキャリアにとってはもちろん後退を意味する。トルコリーグは国際舞台での地位を失いつつあって、UEFAランキングでも、最近10年間で数ポイントしか取れなくて、オーストリアやウクライナのリーグにも抜かれてしまったからね」とも語り、アーセナルからフェネルバフチェへの移籍はエジルのキャリアにとってはプラスにならないとの考えを明かしている。
(FOOTBALL ZONE編集部)