浦和の”鉄人”阿部がJ史上3人目の金字塔 リーグ100試合連続フル出場に「もっと走っていきたい」
2013年5月から続く偉大な記録 「すべてはチームが勝つために…」
浦和の鉄人が金字塔を打ち立てた。16日の浦和レッズ対ベガルタ仙台の一戦で、浦和のキャプテンMF阿部勇樹は先発フル出場。2013年5月11日の鹿島アントラーズ戦から数えて、リーグ戦100試合連続フル出場を達成した。
そのことについて問いかけられた阿部は「これでサッカー辞めるわけじゃないから。本当に100試合なのか、数え間違えなんじゃないかと(笑)」と、周囲の笑いを誘った。そして、チームが3-1で勝利したことを念頭に置いて言葉を重ねた。
「すべてはチームが勝つためにやってきたので、それは今後も変わらず続けていきたい。まだまだ、いろいろなところから頑張れと言う声も聞こえるから、もっと走っていきたい。まずはチームが勝ったことが一番。この後には(AFCチャンピオンズリーグの)シドニー戦があるし、自分にとってもチームにとっても勝利が大事なこと。勝てたことが良かった」
これまでに達成していた広島のDF水本裕貴(137試合)、元広島のMF服部公太氏(126試合)に次ぐ史上3人目の達成となった。ボランチを中心に、試合中の配置転換も含め、3バックの中央やストッパーでプレーすることもある。そのポジションで、出場停止や怪我もなく出場を続けるのは簡単なことではない。「怪我はしてるよ」と笑うが、戦線離脱を余儀なくされるような大きな負傷はなく、試合中に流血してもピッチに戻り、何事もなかったようにプレーを続ける。その積み重ねがこの記録になった。
「メディカルの方や家族の支え、治療に助けてもらっている部分が大きい。そういう人たちへ感謝しないといけないけど、試合に出てしっかり勝利することがお返しだと思う。まだまだお返しが足りないと思うので、続けて返せるようにしていきたい。ここ何年かだけど、試合が終わった後に水風呂に入るようにしている。大原(浦和の練習場)は夜7時の試合の後の12時でも開けてくれる。どの年齢でも、自分のやり方がみんなあるし、合うと思ったことをやればいい。そういうのも楽しみながらやりたい」