「日本人MFがFKキッカーを要求しても…」 久保の“立場確立”を現地指摘「主人公になる」
ヘタフェはウエスカに1-0で勝利 久保はホームで先発デビュー「目新しかった」
ヘタフェは現地時間20日、リーガ・エスパニョーラ第19節でウエスカと対戦し、1-0で勝利を収めた。日本代表MF久保建英は右サイドで移籍後初先発を飾り、2連勝に貢献。スペインメディアは「日本人MFがFKキッカーのためにボールを要求しても、しかめ面をされることはなかった」と信頼を勝ち取れている状況を説明している。
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今季開幕前に強豪ビジャレアルに期限付き移籍した久保だったが、思うように出場機会を得ることができず、今月8日に契約の打ち切りが決定。同時にヘタフェへの期限付き移籍が発表された。前節エルチェ戦(3-1)では、合流直後の記録的大雪の影響もあり、一度も練習に合流できないまま途中出場で新天地デビューを果たしたなか、2ゴールに絡む活躍を披露した。
ホームで開催された今節ウエスカ戦では、右サイドハーフで移籍後初先発。ウエスカFW岡崎慎司はベンチスタート(後半34分から途中出場)となったため、試合開始時からの“日本人対決”は実現しなかったが、久保は前半18分にペナルティーエリア手前の右寄りで獲得したFKの場面でキッカーを託される。強烈な左足の一振りは枠を捉えるも、相手GKに弾き出された。
後半24分にMFマウロ・アランバリが決めた先制点が決勝弾となり、ヘタフェは今季初の2連勝を飾ったなか、スペイン放送局「rtve」は「ヘタフェでの先発で目新しかったのは、指揮官の信頼に応えてみせた久保の存在だった」と取り上げている。
また、ビッグチャンスとなるFKの場面でキッカーを務めた場面についても「彼は主人公になろうとしている。実際、日本人MFがFKキッカーのためにボールを要求しても、しかめ面をされることはなかった」と、チームメートからの信頼をすでに掴んでいると説明。まだ2試合目の出場だが、順調な船出を切っていると言えそうだ。