地元九州の地震に日本代表GK西川「他人事では…」 団結して被災者に笑顔を
九州出身者を中心に「できる限りのことを」
浦和の選手には熊本県出身のGK大谷幸輝や、宮崎県出身のFW興梠慎三、長崎県出身のMF梅崎司、そして大分県出身の西川と、九州出身の選手たちも多い。西川は、チームメイトとも支援について話し合いがあったと語っている。
「みんなで考えているのは、チームとして募金活動もしていますが、選手会としてできることをやろうとも話しています。日本のいいところは、すぐに行動できて団結できるところだと思うので、みんなで、できる限りのことをやりたいです」
浦和は翌17日には20日のAFCチャンピオンズリーグのシドニーFC戦に向けてオーストラリアに出発する。国際大会で、日本を代表して戦うことで良い知らせを届けたいという思いもあるという。
「結果を出して、たくさんの方を笑顔にしたいです。次で決まる可能性があるのは自分たちだと思う。日本を代表して、浦和レッズが予選を突破したい。この後オーストラリアに行きますけど、ニュースを見て状況を把握したいです」
普段は柔和な表情を絶やさない“笑顔の守護神”も、地震の話題に関しては神妙な表情だった。プロサッカー選手としてピッチ上でのプレーで、地元九州に少しでも笑顔を届けたいと、静かに話していた。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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