故郷熊本の地震に心を痛めた川崎の谷口 「少しでも勇気を…」と全力プレーで逆転勝利に貢献
FC東京との”多摩川クラシコ”に4-2と勝利 逆転劇の陰の立役者に
14日から続く「熊本地震」に、日本代表クラスのJリーガーも心を痛めながら懸命にプレーした。16日に行われたJ1ファーストステージ第7節のFC東京対川崎フロンターレの一戦で、熊本県出身のMF谷口彰悟が前半35分からピッチに入ってプレー。4-2の逆転勝利に貢献し「自分の姿を熊本の皆さんが見てもらうことで、少しでも勇気づけられたら」とエールを送った。
FC東京との『多摩川クラシコ』で、川崎は前半4分にオーストラリア代表FWネイサン・バーンズに先制点を許す苦しい立ち上がりとなった。その後もホームチームの圧力に押されると、風間八宏監督は同35分に谷口の投入を決断。同じ熊本県出身のDF車屋紳太郎と代わってピッチに送り出された。
谷口は後半途中まで左サイドバックとしてプレーし、その後はボランチにポジションチェンジするなど多岐にわたる役割を求められたが、持ち前のビルドアップ能力で川崎の攻撃を活性化させて、逆転劇の陰の立役者となった。
「(地元・熊本の様子は)テレビを通じての情報しか得られていないですが、(同郷の車屋とは)お互いの家族や親戚は大丈夫だったというやり取りはしました。九州ではこういった地震はなかなかないので、不安を感じていました」
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