本田節復活!! 1得点1アシストの背番号「10」がチームに「黄金期のような戦いを」とダメ出し

美学を取り戻せ

 伝統的に堅守を誇り、「ウノ•ゼロ(1-0)」に象徴されるように、最少失点で勝利をつかむのがイタリア、そして、ミランの美学でもある。本田に加え、ジェレミー•メネズがMOM級の活躍で大量得点を挙げることはできたが、セットプレーなどで崩される場面は多かった。
 とはいえ、これで開幕2連勝を飾った。4-3-3システムの連係も徐々に成熟してきたが、まだまだ向上の余地が存在する。「連係が向上してきたか」と尋ねられると、「そうですね、その通りだと思います」と認めつつも、厳しい口調で続けた。
「形になっているレベルにまで、まだまだ到達はしていない。それぞれの個が、いい形として、たまたま出た形だったんじゃないかなと思います。あれが偶然ではなく、継続して出せるようになれば、非常に厚みのある攻撃になる。それを強豪相手にもできるようになるのではないかなと思います」
 電光石火の速攻も現時点では、個性が偶発的に重なり合った結果にすぎない。開幕2戦連発と好調を維持し、本田節も復活。冷静な視点でチームの現状を振り返っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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