アラバ獲得報道のレアル、久保&クロース契約時に通ずる「スマート手法」に現地注目
今年7月1日からの4年契約と「マルカ」紙、“抜け目のない”アクションを指摘
スペイン王者レアル・マドリードがバイエルン・ミュンヘンのオーストリア代表DFダビド・アラバ獲得で合意した。レアルは新型コロナウイルス感染拡大による財政難、ビッグクラブとの争奪戦も必至という状況の中でトップレベルの選手を0円移籍での獲得に成功した。スペイン紙「マルカ」は過去のドイツ代表MFトニ・クロースや日本代表FW久保建英(ヘタフェ)獲得時にも見せたレアルの“スマート”な手法に注目している。
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主にセンターバックと左サイドバックでプレーするオーストリア代表DFのアラバは今季限りでバイエルンとの契約満了を迎えることから、ユベントスやマンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーなど多くのビッグクラブが動向を追っていた。
しかし、その引く手数多のなかで獲得を決めたのがレアル・マドリードだ。「マルカ」紙の報道によれば、今年7月1日からの4年契約で移籍金はなし。年俸は1200万ユーロ(約15億円)。アラバはすでにメディカルチェックをパスしたと報じられている。
数年前から獲得が噂されていたとはいえ、レアルがこの争奪戦を制した理由はどこにあったのか。「マルカ」紙は、「レアル・マドリードはアラバの追跡で最もスマートだった」との見出しを打ち、迅速かつ“抜け目のない”アクションがあったと指摘する。
それによるとレアルはアラバとバイエルンの契約延長交渉が決裂して以来、その動向を注視し続けていた。そして他のどのクラブよりも素早く獲得のアプローチを仕掛けていたようだ。そうした“スマートさ”により、今年1月1日時点ですでにアラバの父親と代理人のピニ・ザハヴィとの間で合意を取り付けていたと報じられている。
さらに「マルカ」紙は、アラバの獲得オペレーションは2014年に同じくバイエルンから獲得したドイツ代表MFクロースや、2019年に日本代表FW久保の引き抜きを成功させたケースに通ずるものがあると指摘している。
「アラバがどのようなパフォーマンスをするのかは時間が教えてくれるだろうが、この移籍は2014年のトニ・クロースとの契約を思い出させる。彼はフリーではなく、2500万ユーロ(約31億円)の移籍金がかかったが、彼がロスブランコスに提供してきたものはその価格がバーゲンだったことを証明した。
レアル・マドリードは久保建英を日本からスペインに呼び戻すために最も早く反応したクラブでもあり、今回と同様のアクションを起こし、フリーで彼と契約しようとしたバルセロナを置き去りにした」
世界中から多くのスター選手をかき集めてきた「銀河系軍団」レアル・マドリード。今回も先手必勝で意中のターゲット獲得にこぎつけたようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)