“完敗”の王者ユベントスをOBデル・ピエロ氏が断罪 「創造性も、積極性もない」
インテルとの“イタリア・ダービー”で0-2敗戦…「今日のプレーは酷かった」
ユベントスは現地時間17日、セリエA第18節でインテルとの“イタリア・ダービー”に臨んだ。アウェーで0-2と敗戦を喫したユベントスについて、クラブのレジェンドで元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が厳しい言葉を並べている。衛星放送「スカイ・スポーツ」でのコメントをイタリア紙「トゥット・デロ・スポルト」が報じた。
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セリエAで10連覇を目指すユベントスだが、今季はここまで18試合を戦って10勝6分2敗と、勝ちきれない試合が多くなっており、ACミラン、インテルのミラノ勢に大きく後れを取っている。
17日のインテル戦は勝ち点差を埋める絶好のチャンスだったが、前半13分にチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルに先制点を決められると、後半7分にはイタリア代表MFニコロ・バレッラに追加点を奪われ、0-2の完敗を喫した。
大きな注目を集めるナショナル・ダービーでの敗戦に、かつてクラブで10番を背負い、キャプテンも務めていたOBのデル・ピエロ氏は「今日のユーベのプレーは、酷かった」と、不満を隠さず批判した。
「ユベントスは、創造性がほとんどなく、積極性もなく、ゴールを決められそうな場面はほとんどなかった。インテルは良かったが、サンシーロでのユーベはもっと貪欲である必要があった。ユーベは最初からゲームを支配し、ゴールを奪おうとした。だが、彼らは完璧なチームと対戦することに気付かされた」と話したデル・ピエロ氏は、さらに戦術面でも不満を感じたようだ。
「インテルは冷静に、シンプルなプレーをして常に何をすべきかを分かっていたが、ビアンコネリ(ユベントスの愛称)にはアイデアがなかった。なぜ、クリスティアーノ・ロナウドは右サイドにいたのか。彼には戦術的な役割がなかったと思う。最大の疑問は(アーロン・)ラムジーが(ジャンルカ・)フラボッタの前でプレーしていたことだ。(対面したインテルのアクラフ・)ハキミは素晴らしいからね。ユベントスは変革の時期にいる。一方、インテルはこの試合でポテンシャルのほぼすべてを見せたと思う。『ほぼ』というのは、攻撃面で少しチャンスをフイにしていたからね」
インテルの右サイドを務めたモロッコ代表DFハキミを称えるとともに、デル・ピエロ氏は攻撃的なウェールズ代表MFラムジーと左SBのイタリア人DFフラボッタを並べたアンドレア・ピルロ監督の采配を批判した。10連覇に黄信号が灯っているユーベだが、ここから底力を見せて、逆転できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)