「サッカーをやめようと考えたこともある」 “天才”ネイマールが葛藤した理由とは?

パリ・サンジェルマンでプレーするFWネイマール【写真:AP】
パリ・サンジェルマンでプレーするFWネイマール【写真:AP】

サッカーへの情熱を持ち続けながらも、葛藤する日々があったことを告白

 世界最高のサッカー選手の1人とも言われるパリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールだが、有名になったからこそ、ピッチ内外での言動に注目が集まり、批判を受けることも多々あった。英サッカー専門誌「gaffer」の独占インタビューで、「サッカーをやめようと考えたこともある」と語っている。

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 ネイマールはサントスの下部組織からトップチームに昇格すると、17歳だった2009年にプロデビュー。南米年間最優秀選手賞を2度獲得するなどその活躍が注目され、13年にスペインの名門バルセロナへ移籍した。バルサではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(現アトレティコ・マドリード)とともに攻撃陣を牽引し、リーグ、UEFAチャンピオンズリーグ制覇などのタイトル獲得。その後、17年に当時史上最高額となる移籍金2億2200万ユーロ(約275億円)でPSGへと活躍の場を移し、故障やピッチ外での騒動がありつつも、チームのリーグ3連覇に貢献した。

「サッカーへの情熱を失うことはない。しかし、サッカーをやめようと考えたことはある」

 ネイマールは、栄光のなかでも葛藤する日々があったことを明かしている。

「人々に好かれてもいないのに、なぜサッカーを続けるべきなのか自問自答した時期があった。すぐに家に帰り、自分がここまで来るまでにあったすべてのことを思い返した。サッカーへの愛やそのようなものが自分を落ち着かせ、現実に引き戻してくれたんだ」

 また昨今、日本でも社会問題となっているSNSにも言及している。

「ソーシャルメディアは、たくさんの人がジャッジしたり、嫌ったり、羨ましがることで、誰かの人生に踏み込むことのできる場所だと思う。だから、僕は人々のコメントを真剣に受け止めるようなことはしない。クールじゃない、必要のないものを読むのは好きじゃないから。でも、僕の周りにいる友人や家族、チームメイトはそのようなコメントを読んで気分を害す。相手のことをよく知らないのに誰かの人生について話をするのはとても簡単なことだ。だが本当の僕、本当のネイマールのことは、家族や仕事仲間、友だちがよく分かっている。そういう人の意見だけを大事にしている。ピッチの上で起きていることは、サッカーをしている人だけが理解できる。プレーしたことがない人には一生分からないだろう」

 サッカーを愛し、サッカーに人生を捧げ、サッカーで成功を収めたが、そのサッカーによって苦しめられたこともあったネイマール。インタビューの最後は、「でも、僕がいつもみんなに言うのは、生きる術はたった一つ。人生を楽しみ、幸せになろう!それだけだ」と笑顔で締めくくっていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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