ロドリゲス新体制で浦和はどう変わる? 新監督の言葉から読み解く“新たなスタイル”
就任会見に臨んだロドリゲス監督、選手の陣容に「満足している」と明言
浦和レッズは17日、リカルド・ロドリゲス新監督の就任会見を行った。徳島ヴォルティスを4シーズン率いてJ1に導いたことで日本での実績は十分だが、これまでの移籍動向や指揮官の言葉から、浦和が今季にどのようなサッカーをピッチで展開していくかのヒントはありそうだ。
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浦和は2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌監督)が就任してから、ポゼッションを重視してピッチ上の問題を攻撃的に解決するスタイルで戦った。しかし、17年夏に監督交代となって以来、ボール保持率の高いサッカーを得意とするメンバーが多く残る中で、守備的な部分を重要視する戦術を採用し、それに合わせた選手を獲得したことでチーム内も統一感がなくなるなど完全に迷走。18年、19年もシーズン中に監督交代となる不安定なシーズンになった。
その中で昨季は大槻毅前監督が4バックを導入し、ドラスティックにチームを変革。相手ボールを高い位置で奪ったところから素早く攻める意図を持ったサッカーを展開したが、マイボールの質が上がらずに苦戦した。
そしてこのオフではロドリゲス監督の招聘だけでなく、大卒2名、ユースからの昇格を含め高卒2名を獲得したのに加え、J1からDF西大伍(←ヴィッセル神戸)、MF田中達也(←大分トリニータ)、MF金子大毅(←湘南ベルマーレ)の3選手、J2からはMF小泉佳穂(←FC琉球)、MF明本考浩(←栃木SC)を獲得。一方でMF長澤和輝(→名古屋グランパス)、MF青木拓矢(→FC東京)といった主力級の選手や、MFマルティノス(→ベガルタ仙台)、MFエヴェルトン(→ポルティモネンセ/ポルトガル)といった外国人選手2名も退団した。
こうした状況でやってくるロドリゲス監督は、選手の陣容についてこう話している。
「補強に関しては満足している。(クラブと)話し合いながら進めていて、その中で良い選手、若く野心のある選手が来てくれた。すでにいる選手たちも、ここ数年は最高のパフォーマンスを出せなかった選手もいるかもしれないが、引き出す自信はあるし、伸ばすことも可能だ。チーム全体のパフォーマンスも高められるので、ここまでは良いと思う。そしてピッチ外でも団結が必要。どのピッチ、どの試合でも勝つつもりで意気込みを持って戦いたい。プロセスの途中、一歩一歩を積み上げていくことが大事だ」