「暗号が解読され始めている」 “三冠王者”バイエルンの問題点をクラブOBが指摘

ドイツ2部のホルシュタイン・キールに敗れたバイエルン・ミュンヘン【写真:AP】
ドイツ2部のホルシュタイン・キールに敗れたバイエルン・ミュンヘン【写真:AP】

DFBポカールでキールにPK負け、シュバインシュタイガー氏が敗因を分析

 昨季3冠を達成したバイエルンは、現地時間13日に行われたDFBポカール2回戦でドイツ2部のホルシュタイン・キールと対戦し、2-2でもつれ込んだPK戦に5-6で敗れた。昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のほか、ブンデスリーガと国内カップ戦のDFBポカールでも優勝して3冠を達成したバイエルンが、国内2部リーグに所属するクラブ相手に敗戦を喫したことについて、現地メディアの間で驚きと批判の声が上がるなか、バイエルンOBからは戦術上の問題点が指摘されている。

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 キール戦では2度リードを奪ったバイエルンだったが、前半37分と後半アディショナルタイム5分にそれぞれ失点。PK戦では6人目のMFマルク・ロカのシュートが相手GKに止められ、大金星を献上することとなった。

 8日に行われたブンデスリーガ第15節ボルシアMG戦(2-3)に続く公式戦2連敗となったバイエルンについて、同クラブのOBで元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー氏は、守備面で改善すべき部分があるという考えのようだ。

 同氏は、ドイツ第一国営放送「ARD」の取材でバイエルンについて問われると、「バイエルンに関する暗号が解読され始めていると思う。彼らのディフェンスラインはちょっと高すぎる。そして、キールがそのディフェンスラインの背後にダイレクトパスを送り込んで裏のスペースを使おうとしているのは明らかだった。そういうシーンがこの試合ではよく見られたが、同じような現象は前から頻繁に起きていた」と指摘。さらに「最初の失点の時、彼らのディフェンスラインはハーフライン付近にあり、非常に高い位置にポジションを取っていた。あれはもう数的不利な状況であり、私の目からは不必要なプレーに見えた」と、バイエルンの守備におけるリスクマネジメントが適切に行われていないと分析した。

 今季のバイエルンは、ブンデスリーガでも昨季中盤戦以降に見せた圧倒的な強さが見られず、現在首位に立っているものの2位RBライプツィヒとの勝ち点差はわずかに2ポイントしか離れていない。17日に予定されている第16節フライブルク戦で敗れれば首位陥落の可能性もあることから、悪い流れを断ち切るためにも次戦では勝利が求められそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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