「日本でのキャリアは有望」 C・ロナウドから“神対応”の少年、6年半後の選手権Vにポルトガル紙注目
選手権Vメンバー岩岡、6年半前にC・ロナウドからサッカー選手になるための助言を受ける
第99回全国高校サッカー選手権は11日に決勝戦が行われ、山梨学院(山梨)が青森山田(青森)を相手に2-2の同点でもつれ込んだPK戦の末に勝利した。11大会ぶり2回目の制覇を果たした山梨学院の優勝メンバーMF岩岡遼太をポルトガル紙「レコルド」が特集。2014年にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)が来日した際、イベントに参加した当時12歳の少年の現在について報道している。
2014年、12歳だった岩岡はロナウドが来日した際のイベントに参加。ポルトガル語で「こんにちは。僕の名前はリョウタです。僕の夢はサッカー選手になり、いつかあなたとプレーする喜びを味わうことです。この目標を達成するにはどうしたらいいですか?」と質問した。岩岡少年が一生懸命ポルトガル語で伝えようとしていた一方で、周囲からはクスクスと笑い声が漏れた。これにロナウドはすぐさま“反論”した。
「なぜ笑っているんだい? 彼のポルトガル語はとても上手だよ。彼が一生懸命話していることを喜ぶべきだ」
そして、ロナウドは岩岡少年に「信念、努力、決してチャンスを逃さないこと」と助言した。この“神対応”から約6年半――。岩岡は山梨学院に進学し、3年生になった今大会、山梨学院のメンバーとして全国の頂点に立った。
この物語について、ポルトガル紙が報道。岩岡について「クリスティアーノ・ロナウドは2014年に彼を擁護し、今ポルトガル人の助言に従って成功している。サッカー選手になりたかったリョウタ・イワオカの、日本での最初のキャリアは有望に見える」と見出しを打って特集している。
岩岡が自身のSNSを通して、ロナウドの助言が財産になっていることを伝えているとし、「CR7のヒントがベースにあったことを認めた」と報道。高校日本一となった岩岡と6年半前のロナウドとの美しいエピソードに、ポルトガルメディアも注目していた。