ハリルJ経験者が見た“ロシアW杯”日本代表の姿 「変なストレスを感じずにやってるなと…」

シャルルロワのMF森岡亮太【※画像はスクリーンショットです】
シャルルロワのMF森岡亮太【※画像はスクリーンショットです】

ベルギー戦当日はクラブの同僚とやり取り「良い夢見れたか?」

――決勝トーナメント1回戦で、日本は森岡選手にとって縁の深いベルギーと対戦しました。

「僕らのこの前のアントワープ戦(1-2で逆転負け)じゃないですけど、先制点を取って、あの試合の日本の場合は2点目も取って、相手が前掛かりになってリスクを負って仕掛けてきた時にどこまでそれを打ち返せるか、どう対応できるかというのがポイントだったと思います。(0-2から生まれた)ベルギーの1点目は超ラッキーなゴールで、気持ち的にも相手に勢いをつけさせてしまった感じでした。で、そうなった時にどれだけ修正できるかというのが大事なんですけど、あの時はベルギーの勢いが上回ったという感じですね」

――本田選手がコーナーキックをゴール前に蹴り込んだのが3失点目の原因になったと、当時は批判の声も上がりました。あの場面での本田選手の判断についてはどのように感じましたか?

「あれは普通に(ゴール前にボールを)上げるべきだと思いますね。延長に行くっていうことは、あと30分、あのベルギーの攻撃を受けるわけで、そのリスクとあのコーナーで点を取れる確率を考えれば全然狙いに行くべきだと思います。結果的にカウンターを食らったのはリスクマネジメントの部分で何かしらの問題はあったんでしょうけど。もしも(日本が)勝ってて、あれ蹴ってカウンターで追いつかれたらとかだったら分かりますよ。『なんであそこで蹴ったん!?』って思います。でも引き分けの状況で、コーナー普通に蹴ってというのは全然悪いとは思わないですね」

――ベルギー戦の後で、ベルギー人からあの試合について何か言われましたか?

「タイムリーに言われてましたね、チームのワッツアップのグループで。2-0になった時は、ベルギー人以外から『日本代表おめでとう』『日本代表凄いな』みたいなメッセージがブワーって出て、僕も『ありがとう』『ベルギーもよく頑張ったよ』って返していました。でも逆転されてからは、一気にベルギー人と『良い夢見れたか?』って感じのやり取りをしていましたね」

――W杯後に森保一監督が就任しました。日本代表については、今でも意識していますか?

「はい。めちゃめちゃ意識してます」

――2020年10月と11月の欧州遠征では招集されませんでした。呼ばれなかった理由について、どのように分析していますか?

「やっぱり足りないんじゃないですかね、まだまだ。データ的なものだったり、チーム状況だったり。構想に入ってない選手が構想に入っていこうとすると、もうちょっとずば抜けた何かがいると思います。ベルギーリーグで1位になるとか、ゴールやアシストに関してダントツで良い結果を出しているとかですね。そういう何かずば抜けて良いものが必要なのかなと。例えば(遠藤)航みたいにデュエル勝利数でリーグトップとか、そういうのが必要なのかなと思います」

――では、まずは所属先のシャルルロワで良い結果を出すということが最優先と?

「もうそこしかないですね」

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