ハリルJ経験者が見た“ロシアW杯”日本代表の姿 「変なストレスを感じずにやってるなと…」
【森岡亮太インタビュー|後編】ハリルホジッチ監督時代にA代表デビュー「練習中からバチバチと…」
2017-18シーズンにベルギー1部リーグのベフェレンでゴールを量産していた現シャルルロワの森岡亮太は、2017年11月と翌18年3月の日本代表欧州遠征に招集された。18年ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会の登録メンバー入りの可能性も期待されたものの、23人のメンバーの中に森岡の名前はなく、大舞台への出場を逃した。
今回実施したインタビューの後半では、森岡が参加したバヒド・ハリルホジッチ元監督時代のチームと、ロシアW杯での日本の戦いぶり、そして森保一監督が率いる現在の日本代表に対する自身の思いについて訊いた。
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――2017年11月の日本代表の欧州遠征に呼ばれた当時、ベフェレンでゴールを量産していました。点を取ることは、森岡選手自身でも強く意識していましたか?
「そうですね。ポーランド時代に得点の重要性というか、点を取らないと評価されないというのをすごく感じて、点を取ることにこだわって9番(センターフォワード)のような動きをずっとしていました。その流れでベフェレンに来たんですけど、ベフェレンでは『自由にやってくれ』みたいな感じで言われました。それで得点の重要性への意識がすごく高い状態で自由にやらしてもらっていたので、必然的にゴールやアシストに直結するような動きができていたかなと思います」
――ベフェレンでの活躍が評価されて日本代表に招集されましたが、当時のハリルジャパンにはどのような印象を持っていましたか?
「なんか、すごいガチガチやってるなという感じでした。当時『デュエル』という言葉が流行ったきっかけでもありましたし、まさにその言葉を体現しているようなサッカーという感じで、練習中からバチバチとハードにやっているという印象でした」
――デュエル以外に「縦に早いサッカー」というのも、当時言われていたハリルジャパンの特徴の一つでした。
「そうですね、結構そうだと思います。今思うと、割とうちのチーム(シャルルロワ)に近いサッカーをしていましたね」
――ハリルホジッチ監督の目指すサッカーは日本人の特徴に合わないとの声もありました。実際にプレーしてどのように感じましたか?
「でもハリルさんの言っていたことって、一番大事な局面でのことだったと思います。結局それって、ヨーロッパならどこに行っても大事ですし。特徴に合う、合わない以前の問題というか、それをできるようにならないとこっち(欧州)でも上に行けないので。『まずは、これがあってから』ということをハリルさんは言っていたんだと思います」