「日本の運命が変わっていたかも」 元日本代表MFが語る“2010年W杯へのターニングポイント”

「あそこで自分が決めていたら、日本代表の運命が変わっていたかもしれない」
セルビア戦で中村憲、遠藤のスルーパスから迎えた決定機を決めていた場合、2-3で試合には敗れていたとしても、岡田武史監督は出し手と受け手の共鳴に手応えを感じ、守備的戦術に切り替えることなく突き進んでいたかもしれない。そして、もしかしたら、それによってベスト16の成果を挙げることも叶わなかったかもしれない。スポーツに“たられば”は禁物だが、「セルビア戦が、その後の日本代表の分岐点になったのは確かだね」と振り返った。
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「あそこで自分が決めていたら、日本代表の運命が変わっていたかもしれない。メンバーには選ばれなくても、あの瞬間、W杯へ向かう日本代表のターニングポイントに自分は立っていたんだね。そこまで深く考えたことは今までなかったなぁ」と感慨深げに上を向き、「自分を振り返ることは今までなかったから、本当に新鮮だよ。このエピソードを気づかせてくれてありがとう!」と笑顔を見せていた。
[プロフィール]
石川直宏/1981年5月12日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスユースから2000年にトップ昇格しJリーグデビュー。02年に出場機会を求めてFC東京へ移籍して以降、17年の引退まで16シーズンにわたってプレーした。09年にはキャリア最多15得点をマークし、Jリーグベストイレブンを受賞。J1通算289試合49得点の成績を残している。日本代表としても年代別代表から活躍し、01年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)、04年アテネ五輪に出場。国際Aマッチ6試合0得点。18年からFC東京クラブコミュニケーターを務めている。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)