ブンデス得点王レバンドフスキ、恩師クロップを「家族のような存在」と称する理由は?
ドルトムントで世界随一のFWに飛躍するきっかけとなったクロップ監督との共闘を回顧
バイエルンのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキが、スポーツ専門サイト「The Players’ Tribune」にコラムを寄稿。ドルトムント在籍時に指導を受けたユルゲン・クロップ監督(現リバプール指揮官)との思い出を紹介している。
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2010-11シーズン開幕前にポーランドのレフ・ポズナンからドルトムントに加入したレバンドフスキは、在籍4年間でゴールを量産。ブンデスリーガ優勝と国内カップ戦優勝をそれぞれ2回果たし、同時期にセレッソ大阪から入団したMF香川真司らとともにドルトムントの黄金期を支えた。
ドルトムントに入団した当初、レバンドフスキはドイツ語がほとんど喋れなかったが、クロップ監督は簡単な単語と身振り手振りで必死にコミュニケーションを試み、さらに「シュートの場面では急いで打つ必要はない。一度コントロールしてからでもいい」など技術的な指導にも熱心だったという。
そんなクロップ監督について、レバンドフスキはコラムの中で、「ユルゲンとはなんでも話すことができたし、彼のことを信頼していた。彼は僕に対して強く共感の念を抱いてくれる家族のような存在であり、僕ら選手が選手である前に人間であることを忘れずに僕らと接してくれていた」と綴り、非常に魅力的な人であったと称賛している。また、指揮官は選手のプライベートに敢えて干渉していなかったことも明かしている。
「週末のオフ日に酒をたくさん飲んでしまったら、僕らは大量のニンニクを食べてから翌日の練習に行っていた。ニンニクを食べればアルコールの匂いをごまかせるからね。練習前のロッカールームに来たユルゲンは、『ん? この匂いはニンニクか?』と呟いて、その匂いがする理由も分かっていたみたいだけど、それ以上何も言わなかった。彼が外に出て行った後、みんなで大笑いしたものさ」
昨年は国際サッカー連盟(FIFA)による年間最優秀監督賞を2年連続で受賞し、現在世界一の名将と言われているクロップ監督。どうやらその成功の秘訣は、世界屈指のストライカーであるレバンドフスキを今でも魅了するほどの人間味にあるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)