途中交代後に悪夢の2失点

　ドルトムントの日本代表MF香川真司はUEFAヨーロッパリーグ（EL）準々決勝のリバプールとの第2戦でトップ下で出場。先制点を演出するなど活躍を見せたが、交代後にチームは悪夢の2失点を喫した。英メディアは香川にビルドアップでのパスに苦言を呈する一方、「相変わらず大きな脅威」とパフォーマンスを高く評価している。試合は恩師ユルゲン・クロップ前監督の率いるリバプールが4−3で逆転勝利を飾り、2試合計スコア5−4でELベスト4へ駒を進めた。

　4強の椅子を争う「クロップ・ダービー」は歴史に残るような名勝負となった。前半5分にMFムヒタリアン、9分にFWオーバメヤンがゴールを決めてドルトムントが圧倒的優位に立った。

　しかし、窮地に追い込まれながらもリバプールは不屈の闘志で立ち上がった。同22分にMFコウチーニョの追撃弾が決まると、同32分にDFサコー、後半アディショナルタイムにDFロブレンとセンターバックコンビがヘディングシュートでネットを揺らし、奇跡の大逆転勝利を収めた。

　英サッカー情報サイト「Squawka」の採点（10点満点）では逆転劇の立役者となった得点者が脚光を浴びている。

　勝利チームのリバプールでは決勝ゴールのDFロブレンとそれをアシストした主将MFミルナー、1得点のFWオリギがトップタイ評価の7.5点となった。エリア外からのミドルシュートを沈めたMFでコウチーニョが6.5点。共に途中出場でリズムを変えたFWスタリッジとアレンが平均点の6点となったが、それ以外の選手は平均を下回った。

　チームの3点目を挙げ、ヒーローの一人となったDFサコーは、簡単に裏を取られるシーンが目立つなど、本職の守備で不安を露呈し、他4人と並ぶ5.5点だった。GKミニョレら3人がワーストタイの5点だった。