低迷アーセナルにベンゲル氏の“名声”が必要? クラブOBが提言「呼び戻すべき」
プレミア11位に低迷する名門、立て直しに名将の力が必要とOBが指摘
イングランドの名門アーセナルは、今季のプレミアリーグで現在11位と思うような結果が出せていない。クラブOBで元スコットランド代表FWチャーリー・ニコラス氏は、同クラブで22年の長期政権を築いた名将アーセン・ベンゲル氏を呼び戻すべきだと語っている。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
1996年にアーセナルの監督に就任したベンゲル氏は、チームを3度のプレミアリーグ優勝と7度のFAカップ優勝に導き、名将として名を馳せた。次第にリーグ戦での成績が振るわず、2017-18シーズンを最後に監督を退任。22年にわたる長期政権に幕を下ろして以降、まだ一度も監督業には復帰していない。
一方のアーセナルは、ベンゲル氏が去ってから2人の監督を迎えている。2018-19シーズンに同氏の後任としてロンドンにやってきたウナイ・エメリ前監督(現ビジャレアル監督)は、バレンシアやセビージャ、パリ・サンジェルマンなどで結果を残した手腕の持ち主だったが、アーセナルでは2年目にリーグ第13節を終えた時点で4勝6分3敗と低迷。シーズン半ばで解任となった。そして現在のアルテタ監督も今季、直近の3連勝で11位まで順位を挙げたものの、その前まではリーグ戦7試合未勝利で15位に沈んでいた。
ニコラス氏はアイルランドのブックメーカー「Paddy Power」で、「2年前にも言ったが、私はアーセナルにアーセン・ベンゲルを呼び戻すべきだと思う。彼はアルテタの脅威にはならず、むしろ助けになる」とコメント。「正真正銘のアーセナルファンで、だからこそ、彼はリーダーシップを見せ、クラブに必要なものを理解することができる。もしアーセンが、アトレティコ・マドリードやバルセロナ、レアル・マドリードといったクラブの選手と面会することになれば、おそらく彼の存在と名声によって、そのような選手たちと契約できるチャンスが高くなるだろう。それにアルテタに監督としてのノウハウを教えるのに、素晴らしい役割を果たしてくれると思う」と語っている。
ニコラス氏は具体的な役職名には言及していないが、ベンゲル氏の存在が移籍市場においても、教え子で現在はアーセナルのテクニカルディレクターを務めるエドゥ氏の支えにもなると指摘した。ここ最近、もし声がかかれば喜んでアーセナルに戻ると話していたベンゲル氏。再びエミレーツ・スタジアムでその姿を見られる日は来るだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)