久保建英、強烈な左足シュートで決勝弾演出 ヘタフェ初陣に途中出場、4戦ぶりの逆転勝利に貢献
合流直後のエルチェ戦に途中出場、右サイドから2ゴールに絡む活躍を見せ3-1勝利に貢献
日本代表MF久保建英が加入したヘタフェは現地時間11日、リーガ・エスパニョーラ第18節のエルチェ戦に臨み、敵地で3-1と勝利した。8日に半年間の期限付き移籍となることが正式発表されチームに合流したばかりの久保は、後半19分から出場し、強烈なシュートで決勝弾を演出しチームの4試合ぶりの勝利に貢献した。
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久保は昨夏にレアル・マドリードからビジャレアルへ1年間の期限付き移籍。途中出場がメインながら開幕からコンスタントにピッチに立っていたものの、第14節から3試合連続で出番なし。そして、2021年最初の試合となったレバンテ戦で今季初のメンバー外、現地時間5日のスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)2回戦サモラ戦も招集外となったなかで、今冬の移籍の可能性が急浮上。8日にビジャレアルはレアルとレンタル打ち切りで合意したことを発表し、同時にヘタフェへの今季終了までのレンタル移籍も決定した。
チームに合流した久保だったが、マドリードが記録的な大雪に見舞われたため一度もトレーニングできず、試合も1日順延となったが遠征に帯同。背番号5をつけてベンチ入りした。
試合前の時点で17位のヘタフェと、降格圏の18位に沈むエルチェの一戦はお互いに勝ち点3が求められる状況だった。先に試合を動かしたのはホームのエルチェ、前半4分、カウンターから右サイドを抜けたDFアントニオ・バラガンがクロスを送ると、走り込んだMFラウール・グティが右足で合わせてゴールネットを揺らした。
1点を追う形となったヘタフェも反撃。同39分、右サイドからMFフランシスコ・ポルティージョが上げたクロスをDFマルク・ククレジャがヘディングで合わせて同点に追いついた。
1-1で折り返した後半7分、久保と同じく今冬の移籍市場でバルセロナからヘタフェに期限付き移籍したMFカルレス・アレニャを、エルチェMFイバン・マルコーネが倒してこの日2枚目のイエローカードで退場。ヘタフェが数的優位に立ったなか、ホセ・ボルダラス監督が動き、同19分に合流したばかりの久保をMFネマニャ・マクシモビッチに代えてピッチに投入した。
右サイドに入った久保はいきなり魅せる。同24分、右サイドのペナルティーエリア手前でボールを受けると、ドリブルで仕掛けながらペナルティーエリア内に侵入。わずかなシュートコースを見つけて左足を振り抜くと、強烈なシュートが相手GKエドガル・バディアを襲い、弾いたところをFWハイメ・マタがプッシュして2-1と勝ち越した。
久保は同32分には、ペナルティーエリア内でアレニャからのパスを受けるもシュートを打ち切れず。同39分には久保のクロスからエリア内でFWアンヘル・ロドリゲスが倒されてPKを獲得。これをアンヘルが自ら決めて3-1とし、ヘタフェがリーガ4試合ぶりの勝利を収めた。
久保はぶっつけ本番で、相手が1人少ない状況だったとはいえ、ボルダラス監督の起用に見事に応えて2ゴールを演出。今冬に加入して先発出場したアレニャとともに、攻撃陣の新戦力として今後の起用法に注目が集まりそうだ。