山梨学院を選手権優勝に導いた智将の策略 青森山田の浦和内定DFにマンマーク「斬新と言うか…」

高校生の指導では「自信とチャレンジする部分をどう植え付けるかが一番大事」

 長谷川監督の就任初年度となった昨年度、山梨学院はこの選手権に出場することが叶わなかった。それでも「プリンスリーグで昇格できた。その財産でチームの強化ができた。去年からのレギュラーは3人しかいない。先輩たちの壁は厚かった。ただ今年は、突出していなくても個性と可能性のある選手が多かった。役割を与えて強みを磨かせて、通用する武器がある、と気づかせたのが良かったと思う」と、1学年上の選手たちへの感謝を話しつつ、その指導の秘訣を少しだけ明かした。

 長谷川監督は、「選手たちには自信とチャレンジする部分をどう植え付けるかが一番大事な仕事」だと話す。同点ゴールを決めたFW野田武瑠も、「上手くいっている時もいかない時も、『もっとできる』『こういう良さがあるから使っている』と言ってくれる」と話した。

 選手たちに自信を与えつつ、目の前の試合を勝利に導く戦術も持ち合わせる。山梨学院を11年ぶりの頂点に導いた長谷川監督は、今後の高校サッカー界でも名将として知られる存在になっていきそうだ。

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