ベルギーで輝く森岡亮太、“ボランチ転向”で新境地 「一番理想的」な選手とは?
昨季途中のボランチ転向は突然だった「『オレが!?』って思いました」
――前半戦ではチャンスメークでチームに貢献し、すでに7アシスト。アシスト数二桁といった個人的な目標はシーズン後半に向けて設定していますか?
「あんまり今のポジション(ボランチ)になってから、個人的なところを目標に設定してということはないです。でも、やっぱり今のチームの状況とかを考えると、僕がチャンスメークの回数をもっと増やしていかないといけないのかなという気もしているので、そこが必然的に増えていければいいかなとは思ってます」
――シャルルロワ移籍後にパフォーマンスが再び上向いた要因として、アンデルレヒト時代から接点のある現シャルルロワ監督のカリム・ベルホシンの存在も大きいように思います。
「そうですね、ボランチになるきっかけは今の監督なので。そこをチョイスしたっていうところは、僕の今までやってきたなかでの特長を見たうえで、特性があると考えてのことだったと思います」
――ベルホシン監督はどのような人物ですか? パッと見はとても強面ですが……。
「まあ、でもあの顔のイメージのまんまですよ。厳しいところは厳しいですし。普段は割とふざけたりもしてますけど、そこまで“ザ・監督”という監督ではないですね。アシスタントコーチというか選手側に近いコーチという感じで、選手とのコミュニケーションも個人個人に密に取っていたりしますし」
――森岡選手は昨シーズン半ばでボランチに転向しました。しかし、その前まで3試合連続ゴールなど前めのポジションの選手としてやるべき仕事、結果をしっかりと残していました。そうしたなかでボランチ転向を指示された時、どのように感じましたか?
「『オレが!?』って思いました。ボランチをやり出したタイミングは試合中で、『ボランチやれ』ってなったんです。ボランチをやっていた選手が試合中に前十字(靭帯)を怪我して、代わりのボランチを出すんかなと思ってたら『お前やれ!』となって。で、そのままその試合の60分ぐらいボランチでやって、監督的にもそれが手応えがあったみたいで、次の試合ももう一回ボランチでとなりました。割とそこから、自分のやりたいサッカーが、今のチームだとボランチのほうがそれに近いのかなと思うようになりました。今は試合中はボランチをやっているほうが楽しいです、トップ下よりも。だから、そこまで抵抗感みたいなのはなかったですね」
――「やりたいサッカー」というのは、自分自身が点を取るというプレーではなく、その前の段階である攻撃の組み立てやチャンスメークという部分を指しているのでしょうか?
「そうですね。やっぱりトップ下をやっていると最後のフィニッシュのところで絡むぐらいだったので、もうちょっと自分としてはボールに触ってゲームを組み立ててチャンスメークしてというほうに、より楽しさを感じています」