【9日のJ移籍動向】W杯出場の元日本代表2人が新天地へ 大久保嘉人は“覚悟”のC大阪復帰、齋藤学は名古屋へ“挑戦”

セレッソ大阪復帰が決定したFW大久保嘉人と名古屋グランパスへ移籍となったMF齋藤学【写真:小林 靖 & 高橋 学】
セレッソ大阪復帰が決定したFW大久保嘉人と名古屋グランパスへ移籍となったMF齋藤学【写真:小林 靖 & 高橋 学】

大久保は骨をうずめる覚悟で古巣復帰「選手生活の最後は”セレッソ大阪”でと…」

 Jリーグでの豊富なキャリアを誇り、ワールドカップ(W杯)にも出場した2人の元日本代表アタッカーが9日、揃って新天地を求めた。

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 J1リーグのセレッソ大阪は、J2の東京ヴェルディから元日本代表FW大久保嘉人を完全移籍で獲得したことを発表した。歴代最多となるJ1通算185ゴールを誇るストライカーは、2001年にC大阪でプロデビュー。2度の海外移籍とヴィッセル神戸でのプレーを経て、13年から在籍した川崎フロンターレでは3年連続Jリーグ得点王を獲得する快挙を達成した。

 プロ20年目となった昨季はJ2の東京Vへ移籍したものの、リーグ戦19試合の出場でノーゴール。Jクラブに所属するシーズンでは初めて得点を挙げられなかった。日本代表として60試合6得点、W杯に2度出場するなど輝かしいキャリアを築いてきた大久保は、今年6月に39歳となるなかでの古巣C大阪への復帰について、骨をうずめる覚悟で臨むことをクラブを通じて明かしている。

「再び、セレッソ大阪のユニフォームを着て戦えることを嬉しく思っています。プロ21年目のシーズン、サッカー選手としての終わりを意識していないといったら嘘になります。だからこそ感じること、見えることもあると思っています。自分の選手生活の最後は”セレッソ大阪”でという気持ちで頑張ってきました。そして、その気持ちを理解してくれたクラブに感謝しています。しかし、ピッチに立てばチームの勝利のために全力を尽くす。それは変わりません。1試合、1試合、1日、1日、覚悟をもって挑んでいきたいと思います」

 その大久保と14年ブラジルW杯に参戦したアタッカーも、同日に新天地を求めた。名古屋グランパスは、元日本代表MF齋藤学を川崎から完全移籍で獲得したことを発表した。

 30歳の齋藤は横浜F・マリノスの下部組織出身で、2008年に2種登録ながらJリーグデビュー。18年に出身地である川崎へ移籍すると、二度のJ1リーグ制覇に貢献した。クラブを通じて「川崎フロンターレで過ごした3年間は本当に幸せな時間でした。昨シーズンも優勝を経験させてもらえました」と感謝の言葉を残した齋藤だが、「唯一悔しかったことは、みなさんの期待以上のプレーと結果をお返しできなかったことです」と不完全燃焼な思いを記している。

 名古屋を通じて「チームのために情熱を持って日々チャレンジしていきます」と明かした齋藤。今オフにC大阪から元日本代表FW柿谷曜一朗、浦和レッズから元日本代表MF長澤和輝らを補強した名古屋で、Jリーグ屈指のドリブラーがどんな輝きを放つのか注目だ。

【9日発表、その他の主な移籍動向】
■ヴィッセル神戸
MF 増山朝陽(←福岡/レンタル復帰)

■カターレ富山
MF 黒木聖仁(←京都/完全移籍)

■AC長野パルセイロ
FW 金園英学(←甲府/完全移籍)

(FOOTBALL ZONE編集部)



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