ハットトリックの青森山田MF安斎、中学時代の旧友との決勝に勝利宣言 「優勝したい」
準決勝の矢板中央戦でハットトリックを達成「点を取って後ろを楽にしたいと思ってた」
第99回全国高校サッカー選手権は9日に準決勝が行われ、青森山田(青森)が矢板中央(栃木)に5-0と大勝。3大会連続の決勝進出を果たした試合で、3年生MF安斎颯馬がハットトリックを達成した。
青森山田の黒田監督が、2年生で「10番」のMF松木玖生と並んでチームの得点源と話していた安斎だったが、今大会に入ってからは初戦となった2回戦の広島皆実戦で1ゴールを決めたものの、続く2試合はノーゴールだった。その間にチームはセットプレーで最終ラインの長身選手たちを攻撃参加させてゴールを重ねてきたが、「オフェンス陣が点を取って後ろを楽にしたいと思っているので、今日こそはそうしたいと思っていた」という。
そして、それは見事に結果に表れた。前半16分、MF小原由敬のショートパスを受けた安斎はペナルティーエリア内の左サイドから角度が狭いながら思い切り良く左足シュート。強烈なボールが相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれて先制ゴールになった。さらに後半1分、安斎はセットプレーのこぼれ球を右足ボレーでゴールの枠内に抑え込むと、同29分には途中出場のMF藤森颯太の低いクロスを右足で蹴り込んでハットトリックを達成した。
これまでゴールが遠かったことを一気に払拭する結果を見せた安斎は、「前回大会、準優勝で悔しかった。王座奪還を目指してきて、まずは決勝の舞台に立たないといけない。気を引き締めて戦い、その舞台に立てることが良かった」と、準決勝突破を喜んだ。